終末期ケア(1087)-2 "重度認知症の人への緩和ケア②" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



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⭐️認知症plus緩和ケア

チューリップ認知症のステージごとの
      緩和ケアの特徴
    
ちょうちょ重度認知症の人への
       緩和ケア②

❶重度認知症の
    階段的な機能低下

⑴認知症における変化
①記憶力
・認知症の代表的な疾患であるアルツハイマー
 型認知症では、自分自身の体験(エピソード
 記憶)を記憶できなくなることが目立つように
 なります。

・例えば、今日食べた朝ごはんの内容や自分の
 名前が思い出せなくなったり、時間なども
 把握できなくなったりします。

・併せて、意味記憶(言葉の意味や公式など
 知識として覚えている記憶)も障害されるよう
 になります。
 学習して覚えたこと(例えば歴史の知識など)
 がわからなくなります。


②注意力
・集中したり、注意を素早く切り替えたりする
 ことが難しくなります。

短い会話も続かなくなるため、周囲の人との
 交流が減ってきます。

・注意力の低下によって複数の動作が同時に
 行えなくなることから、例えば、食事中の
 ちょっとした会話が誤嚥に、歩いているとき
 に声をかけると注意が逸れて転倒につながる
 などします。


③思考力
・話す内容が具体性に欠け、周囲に言いたい
 ことが伝わらなくなります。

抽象的な概念を理解するのが苦手になり
 ます。



④コミュニケーション
・思考力の低下が反映して言葉も乏しくなり
 日常的な言葉のやりとりですら難しくなり
 ます。

・それに伴い、ご本人から話しかけることは
 少なくなり受け身になります。

・また、保読(自分では制御できない反射的な
 行動)が表れ、同じ質問を意味もなく繰り返
 すという行為が増えます。



⑤失行
目的を持って行動することが困難になり
 ます。

・併せて、簡単な道具の使用方法もわからなく
 なります。










⑵身体的な変化

①体重減少

・体重減少は認知症の人に特徴的な問題

 です。


食事に集中できないことや、箸やスプーンの

 使い方がわからなくなることなどにより

 食事量が減るのが要因で全体の3〜4割の人

 に認められます。


栄養状態が悪く低栄養となると、認知機能の

 低下が進み、さらにBPSD(行動・心理症状)

 も出現しやすくなります。


・その人に合った適切な食事量を摂れるよう

 支援することが重要です。






②転倒

・認知症の人で注意を払う必要があることの

 ひとつに転倒があります。


・認知症の在宅患者さんでは、およそ10%

 人が1週間に1回程度転倒しているという

 報告もあります。


・転倒の理由として、反射速度の低下、

 視空間認知障害、注意の障害、錐体外路

 症状などがあります。






③てんかん

・重度認知症の人では、よくみられる症状

 です。


・抗てんかん薬を用いた薬物療法が必要になる

 場合もあります。










参考資料

 認知症plus緩和ケア
 症状緩和とスピリチュアルペインへの対応
          日本看護協会出版会
     

   
    次回は、
    認知症のステージごとの
        緩和ケアの特徴
       "重症認知症の人への
             緩和ケア③"

             
                          
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