終末期ケア(1083)-2 "中等度認知症の人への緩和ケア①" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



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⭐️認知症plus緩和ケア

チューリップ認知症のステージごとの
      緩和ケアの特徴
    
ちょうちょ中等度認知症の人への
        緩和ケア①

❶中等度認知症の時期の特徴

・アルツハイマー型認知症の場合、
 中等度の時期は通常4〜5年続きます。

・この時期は、記憶障害が進行し、近時記憶
 だけでなく即時記憶も障害され、見当識も
 時間・場所・人の順で障害されていきます。

・また、実行機能障害、失行などの中核症状
 が進行し、日常生活に必要な行為が複雑な
 ことから順にできなくなります。




・そのため、独居高齢者は、手段的日常生活

 動作(IADL)がほとんど損なわれるように

 なるころには、一人暮らしが困難となり

 高齢者ケア施設への入所など暮らしの場の

 変更を検討しなければならなくなります。





・さらに、BPSD(行動・心理症状)の多くは

 中等度の時期に出現します。





・生活機能障害とBPSDへの対応が一気に必要

 になるため、ご家族・介護者の負担が高まる

 時期でもあります。


この時期のケアの要点は、

①進行する生活機能障害への対応


②ご本人の心理的支援


③療養の場の変更の検討


④ご家族への継続的支援(相談・教育的支援・

 ご家族の体調管理・ストレス対応など)


⑤BPSDへの対応


⑥併存症・合併症への対応

          などが挙げられます。





❷生活機能障害への対応


・中等度の認知症の時期は、

 調理など日常生活に必要な行為の複雑なもの

 から順にできなくなり、買い物や金銭管理

 などのIADL(手段的日常生活動作)が損なわ

 れ、入浴や整容などADL(日常生活動作)の

 一部も障害されていきます。


・一般的に、認知症の進行が早い人は、

 生活機能が損なわれるスピードも早いため

 ご本人の葛藤やストレスが高まりやすく

 BPSDも出現しやすくなります。


生活機能が失われていくことに対して、

 次のような対応策があります。

①身体機能と認知機能をできるだけ維持する

 ために、リハビリテーションや薬剤の投与

 を行う。


②仕事や家事などの役割を、ご家族や周囲の人

 に担ってもらう。

 不要な行為は中止して、暮らしをシンプルに

 する。


③フォーマルまたはインフォーマルな社会資源

 を用いて、支援の手を厚くする。


中等度認知症の人へのリハビリテーション

 しては、心身の機能障害そのものへの

 アプローチよりも、活動に参加することを

 重視します。


基本的生活を整えていく上で、

 ご本人にとって適度な刺激を織り込み、

 活動的な生活が送れるように生活をプラン

 ニングします。













参考資料

 認知症plus緩和ケア
 症状緩和とスピリチュアルペインへの対応
          日本看護協会出版会
     

   
    次回は、
    認知症のステージごとの
        緩和ケアの特徴
       "中等度認知症の人への
             緩和ケア②"

             
                          
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