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⭐️認知症plus緩和ケア
認知症の緩和ケアの基本
❶認知症における薬剤の役割
⑴アルツハイマー型認知症の
の役割
・認知症の95%は進行性の疾患です。
・アルツハイマー型認知症に対して抗認知症薬
がわずかに進行を遅らせ、抗血小板薬が
血管性認知症の進行を遅らせるのみです。
・軽度のアルツハイマー型認知症では、
ドネペジル塩酸塩(アリセプト)などの
コリンエステラーゼ阻害薬を使うと、
およそ半分の人に1年ほど進行を遅らせる
効果があります。
⑵非アルツハイマー型認知症
に対する薬剤療法
・レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症など
では、進行を遅らせる薬剤は開発されて
いません。
・しかし、レビー小体型認知症に伴う行動・
心理症状や身体症状に対しては薬剤が
役に立つ場面が多くあります。
⑶前頭側頭型認知症
・前頭葉に病変の中心があり行動障害や性格
変化が前面に出る認知症です。
・前頭側頭型認知症の根本的な治療法や
治療薬は開発されておらず、発症すると
根本的に治すことはできません。
・治療も行われますが、前頭側頭型認知症に
より発症した症状の緩和が目的とされ、
症状の改善や、進行を止めるものでは
ありません。
・前頭側頭型認知症の治療では主に、症状の
緩和を目的とし、薬物療法と非薬物療法を
中心とした対症療法が行われます。
・薬物療法では、抗うつ薬が使用されることが
多く、行動障害の緩和に効果が期待されて
います。
・作業療法では、前頭側頭型認知症の症状に
よく見られるこだわりを活かしたリハビリが
取り入れられます。