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⭐️認知症plus緩和ケア
❶各専門職の役割
⑴医師の役割
・認知症の緩和ケアにおいて、医師の果たす
べき役割は決して小さくありません。
・医療機関受診時には正確な診断を行い、
その結果を患者さんやご家族に開示すること
は医師の基本的役割です。
・また、診断を開示するプロセスで認知症の
人の初期の治療やリハビリメニューを提案し
初期のケアプランやリハビリプランを作成
したり、ご本人やご家族への教育的支援と
心理的サポートを行います。
・初期の介入後は、確実にフォローアップを
行うこと、合併症・併存症の管理を行う
こと、さらに病状や暮らしの変化について
相談を受け、ケアマネジャーなどの地域の
多職種と連携し、生活上の課題を解決する
こと、行動・心理症状をご本人の苦痛と捉え
チームで早期から適切な対応を行うことが
重要です。
・急な入院や独居のため暮らしの場の変更が
ある場合、適切な移行期の支援を行うことも
大切な役割です。
・どのステージにおいても、認知症の現在の
状況や全身の状態を評価し、これからの
見通しを立て、それをわかりやすくご本人
ご家族、ケアにかかわる人たちに伝えること
その上で、ご本人を人として尊重した
意思決定の支援を行うことは医師の基本的な
役割です。
⑵リハビリテーション専門職
の役割
・認知症のリハビリテーションのポイントは
①軽度の時期における進行防止のための
包括的リハビリテーションプログラム
②活動・参加レベルに重点を置いた進行期
のリハビリテーション
③身体合併症の予防と苦痛緩和に重点を
置いた終末期リハビリテーション
の3つです。
・骨折後の歩行障害などのリハビリテーション
や肺炎急性期の呼吸理学療法など気道クリア
ランス、併存症発症時の急性期のリハビリ
で重要な役割を果たします。
・ADLの低下の予防、歩行機能を喪失した
後のポジショニングの指導、車椅子などの
介護用品の選択などもPTの役割です。
・応用動作能力や社会適応能力に着目し、
作業を通してかかわるリハビリ職であり、
認知機能や精神領域にも及ぶため、
基本的に認知症ケアに最も幅広く対応
できる職種です。
・軽度の時期の閉じこもりの障害に対して
「外出する」「買い物する」という行動に
どのような障害があるかをアセスメントし
外出を支援します。
・認知症高齢者は、認知症の進行とともに
日常生活で行う生活行為のうち、複雑な
行為から順に障害されていきます。
・このような生活機能障害に対するアプローチ
を行います。
・嚥下障害の進行による誤嚥性肺炎発症後の
嚥下機能の評価において重要な役割を
果たします。
・終末期において、ご家族や介護職に安全な
食事介助の指導を行います。
・失語症や言語障害を含む高次機能障害をもつ
血管性認知症などにおいて、言語のリハビリ
を行います。
⑶薬剤師の役割
・認知症高齢者は、多疾患併存状態となるため
服薬している薬の種類が多くなることが
あります。
・薬剤師により、服薬指導をするとともに
服薬中の薬剤を見直し、服薬状況を確認し
必要でないと判断された薬剤を医師に減薬や
中止を提案するといった重要な役割を担って
います。
⑷ケアマネジャーの役割
・心身の障害と生活機能障害に対して、
さまざまな資源に適時適切につなげることで
その人の暮らしと人生を支える、それを
専門職として担当するのがケアマネジャーの
役割です。
・独居高齢者など生活基盤の弱い認知症
高齢者に対して、地域包括支援センターなど
と連携しながら、金銭管理や入退院支援、
暮らしにおける意思決定支援など、
ソーシャルワーカー的な役割も期待され
ます。
⑸看護師の役割
・看護師の活動の場は、病院や診療所などの
医療機関だけてなく、療養者の自宅(訪問
看護)や福祉関連施設など広がっています。
・どの「場」においても看護師は存在します。
・認知症の人が中核症状で生活がしにくい中、
残された能力を最大限活用し、その人らしい
日常生活を送るために、看護師の役割が
とても重要となります。
・看護師が、認知症ケアにおいて役割・機能を
発揮できるか否かで、認知症の人のケアの質
認知症にかかわる他職種たちのチーム連携に
影響を与えるといっても過言ではあり
ません。
・認知症ケアにおいて、1人でも不適切なケア
をしたら、それまで積み重ねてきたケアが
うまくいきません。
いつ、どんなとき、どのようなかかわりが
よかったか、ケアを語る、ケアを共有する
認知症の人の微弱なサインをキャッチして、
声なき声を拾う、認知症の人の苦痛を理解
していくことも看護師の役割です。
⑹介護士の役割
・介護士は認知症の人の生活支援、例えば
食事・排泄など人が生活する上で欠かせない
部分におけるケアを担っています。
・医療療養病床や高齢者施設では、
看護師よりも介護士のほうが多く、
認知症の人にとって最も身近な職種です。
・介護職には、生活支援をとおして、
認知症の人が心地よく生活できているか
状態を把握し"いつもと違う"という変化を
早期に発見することが求められています。
⑺保健師の役割
・保健師は、「人々が健康な生活を送れる
ように保健活動を行う」ことを役割とし、
地域住民の健康づくりが主な仕事です。
・多くの場合、保健センターなどの公的機関
に属します。
・地域の中で認知症の人を支援する医師や
看護師などの他職種へ情報提供を行い、
専門職と認知症の人やそのご家族をつなぐ
役割があります。
・認知症ケアにおいて、保健師は認知症の人の
家庭を訪問したり、認知症予防や、ご家族・
介護者の相談を受けたりすることもあり
ます。
⑻社会福祉士の役割
・社会福祉士は、高齢者施設・医療機関・
地域包括支援センターなどで相談援助を
行っています。
・認知症の人が尊厳を持った生活を営む
ことができるよう、関係するさまざまな
専門職や事業者、ボランティア等との連携を
はかり、該当担当者への橋渡しを担います。
・そして、医療機関や高齢者施設等からの
在宅復帰への支援、介護サービスや社会
資源の活用の提案等、認知症の人やその
ご家族が抱える生活課題の解決に取り組んで
います。
⑼精神保健福祉士の役割
・精神保健福祉士は、主に精神科医療機関や
精神科診療所、医療機関併設のデイケアなど
で相談援助を携わっています。
・認知症の人が精神科医療機関に入院した場合
は、退院後に活用できる制度・サービスの
提案や利用の調整など、スムーズに自宅へ
退院し日常生活を送るための支援を担い
ます。














