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⭐️緩和ケアの基礎知識
❶ 身体症状:消化器症状
食欲不振①
低下させる。
マネジメントを十分に行うことが大切で
ある。
終末期にみられるがん悪液質と、消化管閉塞
である。
❷食欲不振とは
・食欲不振は"食べたい"という生理的な
欲求が低下した状態のことをいいます。
・がんによる症状だけでなく、消化器系の病態
治療の影響、心因性、環境など、さまざまな
原因によって生じます。
・食欲不振が生じると、がん患者さんは、
自身の衰弱を実感して、生命が脅かされる
ように感じます。
・加えて、生活における楽しみも減少する
ため、QOLが低下します。
・食欲不振(食事や水分摂取に関する苦痛)は、
最期の2週間前ごろになると、かなりの頻度
で出現します。
◾️食欲不振が起こる頻度
・食欲不振は、進行がん患者さんの約66%に
認められます。
・進行がん患者さんの食事に関連する症状と
しては、食欲不振のほか、悪心(60%)
口腔乾燥(57%)、便秘(52%)、嘔吐(30%)
早期満腹感(51%)などもみられます。
❸アセスメント
・治療・ケアを進めるためには、
食欲不振の原因の特定が必要です。
❹治療
⑴医学的要因の場合
・抗がん剤(化学療法など)に伴う食欲不振は、
要因となっている治療の副作用が安定すると
回復する場合もあるため、副作用対策を検討
していきます。
・症状マネジメント目的で用いる薬剤(オピオ
イド、NSAIDsなど)の副作用で食欲不振が
生じることもあります。
⑵臨床でよく出会うのは
消化管閉塞
・消化管狭窄や消化管通過障害は、
がんの進行に伴って生じることが多いです。
・治療が可能な場合は狭窄を解除し、
再び食事を摂取できる見込みがありますが
終末期は難しいことも少なくありません。
・消化管閉塞による食欲不振の治療には、
外科的手術、経鼻胃管、イレウスチューブ
スタントなどがあります。
・これらの治療は、患者さんにとって大きな
利益が得られそうな場合に選択されます。
・しかし、治療に伴う侵襲が大きいと判断
される場合には、侵襲の少ない薬物療法
だけで症状緩和を図ることもあります。
・不完全閉塞の場合は、
メトクロプラミド(プリンペラン)を使用
します。
・しかし、消化管閉塞で腸蠕動が亢進している
場合は、抗コリン薬であるブチルスコポラ
ミン(ブスコパン)を使用します。
・悪心が強い場合は制吐剤を、
痛みがある場合はオピオイド鎮痛薬を検討
します。
⑶栄養補給
・予後が1〜2か月以上と予測される
患者さんには、積極的に高カロリー輸液を
行います。
・しかし、1,000ml/日以上の輸液は、
腹水・胸水・浮腫を悪化させる可能性がある
ため、注意が必要です。
・なお、予後が数週間と予測された患者さんが
口渇を訴えた場合、輸液の効果はありま
せん。口腔ケアの実施で対応します。
参考資料
緩和ケア
はじめの一歩
著者 林 ゑり子
照林社
次回は、
緩和ケアの基礎知識
症状別・緩和ケアの実践
身体症状:消化器症状
食欲不振②"
について
一緒に勉強しましょう 
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私にも勉強になりありがたいです。







