


❹がん患者さんの場合
⑴その人らしさを尊重する
・病気になると、どうしても「患者としての
生活」を余儀なくされます。
・病気であっても「これまで生きてきた歴史を
もつ1人の人」として接し、患者さんが
自分らしく過ごせるようにしましょう。
・その人らしさをとらえるためには、
その患者さんの生活背景や価値観を知ること
が必要です。
・その患者さんの全体像をとらえ、
個別性のある看護ケアを提供することが
大切です。
⑵日常を取り入れた環境調整
・入院している場合、病室はその患者さんの
日常生活の場です。
・そのため、患者さんにとって使い慣れたもの
愛着のあるものを使用してもらいましょう。
・また、入院中でも続けられる日ごろからの
習慣(趣味など)があれば、続けられるように
します。
・生活しやすさを維持し、
患者さんが「ホッとできる」「安心できる」
環境が整うと、生活への満足度も高まり
ます。
⑶コミュニケーション
(話を聴く姿勢)
・患者さんにとって、痛みがあること自体が
苦痛であり、不安となります。
・そのため、痛みのとらえ方、治療やケア、
今後の見とおしなど、痛みに対する患者さん
の考えや思いを引き出し、対話を重ねていく
ことが、ケアにつながります。
・医療者の「話を聴く」「一緒に考えていく」
姿勢が患者さんに届くことによって、
患者さんは理解してもらえたという安心と
1人ではないという心強さを得ることが
できます。
・このような情緒的な支援は「一度行えば
よい」というものではありません。
・患者さんとの信頼関係を維持するためにも
継続していくことが大切です。
⑷タッチング、マッサージ
・背部や肩・手などへの優しいタッチングは、
「人の温もり」を患者さんに感じてもらう
ことで、患者さんの不安や悲しみを癒やし、
安心が得られるケアです。
・手掌全体を使って、背中を左右交互にさする
(1回1〜2秒程度)、背中に手をあてる、
肩をポンポンと叩く(1回2秒程度)などを
5〜10分程度行います。
・マッサージは、
関節可動域の改善、筋緊張の緩和、血行や
リンパの流れの改善、リラクゼーション効果
があるケアです。
・不安や抑うつへの効果も期待できます。
・患者さんが心地よいと感じる程度(もしくは、
少し弱め)の強さで、手を身体に添えながら
動かすマッサージが効果的です。
・一定時間を確保してマッサージを行うことは
患者さんに寄り添い、コミュニケーションを
図る機会でもあります。
⑸温める・冷やす
・ホットパックや電気毛布、入浴するなどの
身体を温めるケアは、皮膚の血行改善、
血行改善に伴う発痛物質の排泄、筋緊張や
関節拘縮の軽減などにより、痛み緩和の効果
が期待できます。
・一方、コールドパックや氷枕などで
身体を冷やすケアは、血管を収縮させ
代謝、酸素消費、腫脹、発痛物質、乳酸の
減少、炎症を抑えるなどにより、痛みの緩和
の効果が期待できます。
・患者さんの病態を考慮しつつ、患者さんと
相談し、ケアを選択していきます。
⑹ポジショニング
・ポジショニングは「痛みの原因をつくら
ない」ことを目的とするための予防的ケア
ともいえます。
・快適で安定したポジショニングは、
褥瘡(床ずれ)の予防、筋緊張の緩和と関節の
拘縮予防、安楽とリラックスの効果があり
ます。
・患者さんの痛みの部位に負荷がかからない
よう、クッションなどを用いて調整します。
・患者さんの身体が安定して、患者さんが
「楽である」と思える姿勢や体位に調整
していくことが大切です。
⑺リラクセーション
・リラクセーションは、緊張の緩和を促す
ために、筋肉の緊張を和らげると同時に、
呼吸を整え、血圧の低下、血管拡張による
末梢体温の上昇が生じて、心身を安らいだ
状態にします。
・看護においては、癒やしのケアの技法として
また、身体を安楽にするケアの中に位置づけ
られています。
・リラクセーションを受けて副交感神経が
優位になることで自律神経のバランスが
整うため、精神面でのメリットはもちろん、
血行促進によるむくみや身体のコリの軽減と
いった健康面のメリットもあります。
❺非がん患者さんの場合
・非がん患者さんの痛み(慢性疼痛)に対しては
以下のようなケアが有効とされています。
①疾患に関する正しい知識や情報を伝える。
②心理的アプローチ:問題に対処する方法を
教育・援助する心理教育、
認知行動療法など
③運動療法(リハビリテーション):有酸素運動
筋力増強運動、ストレッチなど
参考資料
私にも勉強になりありがたいです。



