終末期ケア(1029)-2 "グリーフケア② グリーフケアの実践" | 65歳のおたんこナース
⭐️緩和ケアの基礎知識
非がん患者さんへの緩和ケア
❶ 緩和ケア臨床での
重要トピックス:グリーフケア
グリーフケアの実践
・グリーフケアと聞くと、患者さんが亡くなっ
た後から開始するケアのように感じる方も
いるでしょう。
・しかし、療養生活を送っている間から終末期
臨終期、看取り後と通して関わることで、
より効果的なグリーフケアを行うことが
できるのです。
・厳密には、亡くなる前からグリーフケアを
意識して行動するということです。
・亡くなる前から患者さんと関わり、
グリーフケアをできる職業ってそう多くは
ありません。
・そういった環境の中で、亡くなる前から
関わることができる数少ない存在が、
『看護師』です。
・死が近い状況で入院された患者さんには、
「残された時間は短いかもしれません」等、
患者さんにもご家族にも伝えておくと良い
でしょう。
・突然死が訪れてしまうと、気持ちの整理が
できず、パニック状態になってしまいます。
・なかなか死を受け入れることができず、
悲嘆のプロセスの段階をうまく歩むことが
出来なくなるかもしれないからです。
・亡くなった後に後悔を残さないよう、
患者さんの治療などを決定する立場にある
人達でしっかり話し合い、後悔のない選択を
するように促すことも大切です。
・大きな後悔の残る選択をすることで、
悲嘆のプロセスの段階をうまく歩むことが
出来なくなる可能性があるからです。
・患者さん本人の意向も大切ですが、
ご家族の意向も尊重しなければなりません。
・特に、患者さん本人が大切なことを決定する
ことが難しい場合、ご家族、特にキーパー
ソンの方の意向が重要となります。
・亡くなった後、悲嘆のプロセスを踏んでいく
際にも、亡くなる前から共感し寄り添って
くれた看護師の存在があった場合と無かった
場合とでは、思い返した際に心のケアに良い
影響を与えることでしょう。
・「死の際は立ち合いたい」と考えている
ご家族は少なくありません。
・そのため、ご家族が死に間に合うよう、
前もって連絡をするようにしてください。
・大切な人の死に立ち会えなかった場合に、
ご家族の悲しみはより大きくなり、悲嘆の
プロセスをうまく踏むことができなくなる
可能性があります。
・ご家族は連絡を受けたとき、
「少しでも早く病院に行かなければ」と
焦ってしまうことが多いです。
・電話で連絡をする際、
「すぐに来てください!」ではなく、
「病院までどれくらいで来られますか?
気を付けて病院までお越しください」と、
ご家族に安全に病院に来てもらうように
促しましょう。
・患者さんが亡くなった際、エンゼルケア等に
意識が向いてしまいがちです。
・しかし、ご家族が患者さんと少しでも一緒に
過ごすことができるよう、配慮することを
忘れないようにしましょう。
・他の患者さんの目が気になり、悲しみを
十分に表出できない場合もあるかも
しれません。
・カーテンをひく、個室へ移動するなど、
ご家族が十分に悲しむことができる
環境作りも忘れないようにしてください。
・亡くなった直後のご家族への配慮と
ご家族のその後感じるグリーフに因果関係は
ありませんが、ご家族に寄り添うという
気持ちを常に持っていることが大切です。
アドバイス ご遺族のグリーフによい影響を与えるのは
「安らかに亡くなった」「苦しまずに穏やか
に過ごせていた」「最期までがんばって
世話できた」「人として最期まで大切に
されていた」「よい医療・介護スタッフと
出会えた」などです。
❷看護師自身のグリーフケア
・今まで精一杯ケアしてきた患者さんが
亡くなることは、看護師にとっても
悲しい体験です。
・こころ残りや後悔、無力感を覚えることも
少なくありません。
・看護の仕事は感情労働です。
・これまで看護してきた患者さんの死に直面
したり、看取りが続いたりすると、強い
うつ状態や無感覚状態に陥るだけでなく、
バーンアウト(燃え尽き症候群)することも
あります。
・看護師自身のグリーフケアも必要です。
参考資料
緩和ケア
はじめの一歩
著者 林 ゑり子
照林社
ナーステート
監修:大河原 峻
緩和ケア:理解のポイント
"緩和ケア臨床での重要トピックス
看護師自身のグリーフケア"
について
一緒に勉強しましょう 
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私にも勉強になりありがたいです。

