終末期ケア(1007)-2 "緩和ケアの基礎知識 緩和ケアとは" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️緩和ケアの基礎知識

イチョウ緩和ケア:理解のポイント
  
❶緩和ケアとは

花束緩和ケアは、治療の可能性が低い疾患
 (がんなど)と診断されたときから途切れなく
 提供されるものです。

花束もちろん、患者さんの置かれた状態に応じて
 求められるケアの形は徐々に変わって
 きます。

花束しかし、どのような状況であっても、
 患者さんとそのご家族が自分らしく過ごせる
 ように支援しなければなりません。


・緩和ケアは、生命を脅かす病と診断
 された患者さんとそのご家族に、
 診断がついたときから提供される。

・緩和ケアは、患者さんとそのご家族が
 生活されている「どのような場所」でも
 行える。

・患者さんとそのご家族の話を真摯に聴き
 価値観を尊重することが、緩和ケアの
 第一歩である。





❷緩和ケアとは何か

・緩和ケアは、WHO(世界保健機関)によって
 定義づけられています。

・ポイントとなるのは「生命を脅かす病に関連
 する問題に直面している患者さんとその
 ご家族のQOLを、痛みやその他の身体的・
 心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に
 見出して、的確に評価を行い、対応すること
 で苦痛を予防し、やわらげることを通して
 向上させるアプローチであること」です。




❸緩和ケアは
  「誰に対して」行うか
 
四角グリーン患者さんとそのご家族が
        ケアの対象

・従来の定義では、がん治療が望めなくなった
 患者さんだけが緩和ケアの対象と考えられて
 いました。

・しかし、現在、緩和ケアは「がんの治療が
 終わってから」ではなく「がんの治療と並行
 して」行われるようになりました。

・そのため、病状の進行に伴って、
 がん治療と緩和ケアの重点やバランスが移動
 します。




・また、緩和ケアは、患者さんだけでなく
 ご家族も対象として行われます。
 患者さんが亡くなった後も、遺族ケアは
 続くのです。



四角オレンジ緩和ケアの要素(WHO.2002)
丸ブルー痛みやその他のつらい症状をやわらげる
丸ブルー生命を肯定し、死にゆくことを自然な過程
 ととらえる
丸ブルー死を早めようとしたり遅らせようとしたり
 するものではない
丸ブルー心理的およびスピリチュアルなケアを含む
丸ブルー患者さんが最期までできる限り能動的に
 生きられるように支援する体制を提供する
丸ブルー患者さんの病の間も死別後も、ご家族が
 対処していけるように支援する体制を提供
 する
丸ブルー患者さんとご家族のニーズに応えるために
 チームアプローチを活用し、必要に応じて
 死別後のカウンセリングも行う
丸ブルーQOLを高める。さらに、病の経過にも良い
 影響を及ぼす可能性がある
丸ブルー病の早い時期から化学療法や放射線療法
 などの生存期間の延長を意図して行われる
 治療と組み合わせて適応でき、つらい合併症
 をよりよく理解し対処するための精査も含む





❹がん以外の疾患も
       ケアの対象

・緩和ケアの対象は、がんだけではありま
 せん。

・2016年に改正された「がん対策基本法」に
 おいて、緩和ケアは「がん・その他の特定の
 疾病に罹患した者にかかわる身体的もしくは
 精神的な苦痛または社会生活上の不安を
 緩和することにより、その療養生活の質
 維持向上を図ることを主たる目的とする
 治療、看護その他の行為」と示されて
 います。

・現在は、非がん疾患の患者さんへの緩和ケア
 の重要性も高まっています。


クローバーがん以外の疾患とは
 慢性心不全
 呼吸器疾患(COPDなど)
 終末期の腎不全
 HIV/AIDS
 神経難病
 認知症 など




❺緩和ケアは
 「どこで」「誰が」行うか

緩和ケアは、専門家が行うケアではなく、
 全ての医療者が行うことのできるケアです。

・特定の場所(緩和ケア病棟など)だけで
 行われるわけではないのです。

・つまり、生命を脅かす疾患に罹患し、
 問題に直面している患者さんとそのご家族
 が生活する場所=緩和ケアを提供する場所
 です。

・一般病棟、緩和ケア病棟、在宅、介護施設
 など、どこでも、緩和ケアを提供すること 
 は可能なのです。




❻「QOLを高める
               アプローチ」とは

・患者さんとご家族は、診断されたときから
 死を意識し、人生で大切にしてきたことが 
 脅かされる経験をしています。

・多くの場合、QOL人生の質と訳されますが
 「Life」という言葉には、生命・生涯・生活
 ・生命力などといった意味が含まれます。

・患者さんとご家族には、病気によって
 さまざまなつらさが生じ、日常生活が変化
 していきます。

・しかし、患者さんとご家族が大切にしている 
 もの、ゆずれないものを一緒に探していく
 ことで、つらい状況のなかでも「生きる」
 希望を見いだすことができます。

・病状が進行すると、患者さんが自立して
 できることが減り、選択肢は限られます。

・そのようななかでも、患者さんとご家族の
 価値観を尊重し、大切にしているものを
 一緒に探すことが重要なのです。








参考資料

  緩和ケア               
   はじめの一歩
     著者 林 ゑり子
            照林社

   
    次回は、
    緩和ケアの基礎知識

     緩和ケア:理解のポイント
          "全人的苦悩"

                
     
                            について
          
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