終末期ケア(950)-2 "ホスピス・緩和ケア病棟での看護 ホスピス・緩和ケアの流れ" | 65歳のおたんこナース
ホスピス・緩和ケア病棟 での看護
(ホスピス・緩和ケアの流れ)
❶ホスピス・緩和ケア病棟は
どんなところ?
・一般的には、ホスピス・緩和ケア病棟では
がんを治すための治療が体力的に難しい
患者さん、またはそういった治療を希望
しない患者さん、がんによる様々なつらさを
楽にするためのケアをしてほしい患者さんを
受け入れています。
・施設によっては介護者の休養のための
一時入院(レスパイトケア)ができる場合も
あります。
・ホスピス・緩和ケア病棟では患者さんと
ご家族が安心して療養生活を送ることが
できるように、様々な配慮がなされて
います。
・例えば、患者さん一人あたりの病棟や病室の
面積は、一般の病院に比べて広くなって
います。
・看護師の配置についても、一般の病棟に
比べて手厚いものになるよう基準が設け
られています。
・また、可能な限り患者さんの希望に添える
ようにしています。
・患者さんとご家族の方が一緒に過ごせる
時間を大切にしているため、面会・外出・
外泊の制限は一般病院に比べて緩やかで、
希望があればご家族が付き添うこともでき
ます。
・個室が多くプライバシーも十分配慮されて
います。
・また、患者さんの体調が落ちつけば退院する
ことも可能です。
❷ホスピス・緩和ケア病棟
でのケアの流れ
・入院後、看護師や主治医のアセスメントや、
医療ソーシャルワーカー※がいれば彼らから
の情報をもとに患者さんの状態を把握して、
ケアの目標を設定します。
※医療ソーシャルワーカー(msw)とは、
医療機関に勤務し、患者さんやご家族からの
相談に乗り、患者さんやご家族の支援を行う
生活相談員のことを指します。
医療ソーシャルワーカーは、相談業務を
通して患者さんやご家族の悩みを聞き、
それを踏まえて入院・退院日の調整や、
生活でのアドバイスなどをして、患者さんや
ご家族を支援するのが仕事内容です。
・可能な方法で症状緩和を徹底的に行い、
薬剤師や管理栄養士などからもアドバイス
を受けながら、問題点を整理してケアの目標
を明確にしていきます。
・情報収集では病名や病状についての認識の
程度や、治療や今後の生活に対する希望に
ついて、可能な範囲で患者さんとご家族から
確認をとります。
・苦痛な症状とそれが日常生活の何に影響して
いるか、精神心理面での情報、社会面での
情報、家族のことなど多方面にわたって情報
を集めます。
・緩和ケアは、病期の早い段階から病気の治療
と身体の苦痛緩和を同時に行うとされて
います。
・診断→治療、必要に応じた症状緩和の時期
→ギアチェンジ期→症状コントロールの時期
→看取りの時期、臨死期というように、
緩和ケアにおける病状の流れも変化します。
ギアチェンジ期
・治療を目指したがん治療から緩和ケア中心の
医療に移行という、がん医療のプロセスに
おいて、病状に沿った医療のスムーズな変更
という意味で「ギアチェンジ」という言葉を
使用しています。
・病気の種類や病期によっては、積極的な治療
と並行して症状緩和を行うことも少なくあり
ません。
・「治療を目指したがん治療から緩和ケア中心
の医療への移行」をギアチェンジとしますが
ホスピス・緩和ケア病棟に入院してくる
患者さんはたいていの場合、すでにギア
チェンジ期を迎えている場合も多いといえ
ます。
・しかし必ずしもホスピス・緩和ケア病棟が
最期の療養の場となるわけではありません。
・そのため、入院時には病状のアセスメントを
十分に行いながら、専門的な知識に基づいた
治療の適応(例えば化学療法など)についても
検討します。
・その時にご本人の療養の希望やご家族の
希望を確認し、病気の現状と認識にずれは
ないかどうかなどを十分に検討し、ケアを
計画していきます。
症状コントロールの時期
・患者さんによってはホスピス・緩和ケア病棟
に入院することが最終目標ではないことも
よくあります。
苦痛な症状が緩和されれば、一時的であって
も在宅療養に移行する場合もあります。
・在宅療養に移行してから再入院することなく
家での看取りとなることもあります。
・そのため、入院後も在宅療養の可能性を
視野に入れて、症状コントロールと並行して
ご本人とご家族が在宅療養を希望しているか
どうかも確認します。
・希望と現実の認識について確かめながら、
ご家族が少しでも心残りなく看取りができる
ように支援していきます。
症状緩和が困難な時期
・病気の進行に伴って全身状態が悪化し、
あらゆる方法で症状の緩和を目指しても、
苦痛が緩和されなくなる時が必ずやって
きます。
・とてもゆっくりとした速度で進行すること
もあれば、ある日突然訪れることもあり
ます。
・このような時期になると、
病状は「週単位」の変化から「日単位」での
変化になります。
・週単位での身体状態の変化の時には、
苦痛への援助、高カロリー輸液の問題、
意識清明に保ったままの症状緩和が可能か
どうかということを視野に入れて再アセス
メントを実施します。
・さらに日単位での変化に移行したら、
苦痛への援助はもちろんのこと、輸液の
必要性について再考するなど、ケアの再検討
をしていきます。
看取りの時期、臨死期
・あくまでも、ご本人の意思を尊重し、
安楽に過ごせることを目標とします。
・ご家族に対しても、変化する身体状態から
その見通しを伝え、関わり方について
アドバイスしていきます。
・今まで介護してきたご家族にとって
別れの瞬間は、大切な意味を持ちます。
・看取ることは悲しい別れの瞬間であると
同時に、一緒に過ごすかけがえのない時間
となります。
・そのため、どのように身体状態が変化して
いくのかをご家族に具体的に伝えることも
大切です。
参考資料
一般病棟でもできる
終末期がん患者の緩和ケア
日本看護協会出版会
"ホスピス・緩和ケア病棟での看護
一般病棟での緩和ケアの必要性"
について
一緒に勉強しましょう 
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私にも勉強になりありがたいです。

