


❷嚥下障害を起こす主な疾患
◉脳血管障害による
中枢神経の障害
・口腔・咽頭の感覚や運動機能を支配している
のは、脳幹部から出る下部脳神経です。
・咽頭に食物が入ったことを認識すると、
すばやく嚥下運動が起こりますが、
この中枢は脳幹部の延髄にあり、呼吸との
タイミングをうまく調節しています。
・したがって脳幹部に梗塞や出血が生じると
重篤な嚥下障害が生じます。
・脳幹の機能をさらにコントロールしている
のが大脳皮質です。
・この大脳皮質や、大脳と延髄を連絡する
皮質延髄路に病変が生じると、嚥下障害が
起こります。
大脳皮質
・脳血管障害の急性期では、40%前後に
摂食・嚥下障害が生じるといわれています。
❸症状
・嚥下に関与する筋肉の筋力低下と協調性の
低下(嚥下のタイミングのずれ)が起こり
ます。
・呂律が回らなくなる構音障害も伴います。
・延髄の障害では、嚥下反射が起こらず
食塊(食物のかたまり)がなかなか咽頭を
通過できない場合があります。
また、障害が強いと、まったく嚥下できない
ことも出てきます。
嚥下のメカニズム
❹治療
・舌の運動訓練、嚥下の訓練などを行い、
食塊がスムーズに咽頭を通るよう体位を
工夫します。
・重度の嚥下障害では、手術療法も適応と
なります。
❺看護・介護上の留意点
・嚥下障害に対する看護・介護の方法と
して、食塊が飲み込みやすくなるように
食物を舌の後部に置くように介助したり
嚥下しやすい食物形態(ゼリー状やプリン
状にする)にします
・嚥下のタイミングのずれがある場合には
焦らず一飲み一飲みゆっくりと確実に
嚥下できるように介助します
・また、誤嚥しないような体位を確保する
ことが大切で、一般的には顎を引く
ような姿勢で嚥下します
・片麻痺がある場合は、麻痺のある側に
食塊がいかないように身体の健側(麻痺の
ないほう)を下にして嚥下します
参考資料
高齢者の体の変化を知る
これでなっとく介護の医学
キャドウェーブ










