終末期ケア(840)-2 "在宅でのエンドオブライフ・ケアを支えるシステム" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。




うさぎ投稿がうまくできないので、
    2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️エンドオブライフ・ケアの

           実際

1)在宅での
 エンドオブライフ・ケアを
       支えるシステム

◉訪問看護が基づく法律

・各種保険制度には、介護保険制度および
 健康保険制度や介護保険等があります。


介護保険制度のしくみ






①介護保険法における訪問看護

介護保険が適用される介護サービスなどを
 利用するには、要支援・要介護の認定
 受ける必要があります。

訪問看護では看護師が自宅を訪問し、
 病気や障害を持った方に対して必要な看護
 をおこなうサービスのことです。

・認知症や体力が落ちた事で介護が必要に
 なる利用者の方ために、食事などの
 栄養管理や、入浴、排泄といった清潔保持
 などを行います。

・また、健康状態を管理し症状の悪化を防ぐ
 ための適切なサポートの他、リハビリテー
 ションの助言や支援も行ってくれます。

・訪問看護サービスを利用できる利点と
 しては、インスリン注射や点滴、床ずれの
 処置、服薬管理などの医療的ケアを提供
 できることです。

看取りを目的とした末期ガンや老衰などの
 終末期医療を在宅で受けることもできます。





②医療保険での訪問看護

訪問看護を受ける場合は、
 公的介護保険または公的医療保険を利用
 して、自己負担額を少なくすることが
 できます。

・どちらが適用できるかは、訪問看護を受ける
 方の状態や年齢などによって異なります。

公的医療保険で訪問看護を利用できるのは、
 原則として公的介護保険の対象にならない
 40歳未満の人や40歳以上で要支援・要介護
 認定されていない人、介護保険を利用しない
 人などです。負担が高額になったときは
 高額療養費制度も使えます。






③後期高齢者医療制度の訪問看護

75歳以上の方及び65歳以上75歳未満の方で
 一定の障害にあると認定を受けた方が対象
 です。

健康保険と同様な訪問看護が提供されます。




・後期高齢者医療制度は、

「都道府県後期高齢者医療広域連合」が運営を

 行います。


・都道府県後期高齢者医療広域連合は、

 都道府県を区域とし、その区域ごとに

 すべての市区町村が加入します。


・従来の健康保険制度とは独立した医療制度で

 あり、後期高齢者は健康保険から抜けて

 加入することになります。


後期高齢者医療制度の対象となる日は、

 75歳の誕生日当日から、また65歳以上で

 寝たきり等一定の障害の状態にある人は、

 広域連合の認定をうけたときからです。


・医療の保険給付等については、

 都道府県後期高齢者医療広域連合が

 行います





◉主治医からの指示書

・どの制度下においても訪問看護は、
 病状の安定・不安定にかかわらず、主治医の
 診療により、訪問看護が必要と選定された
 方に提供されます。

・ご本人(ご家族)から訪問看護事業所に
 直接利用の申し込みがあった場合には、
 ご本人(ご家族)が選んだ主治医から訪問看護
 指示書を交付してもらうように指導します。

指示書










参考資料

排泄ケアナビ
高齢者のエンド・オブ・ライフケア
"死を見据えた日常生活のケア"
                              出版:中央法規
 
  
   次回は、

     はじめてでも怖くない
        自然死の看取りケア
      "人は死ぬようにできている
        人が「死ぬ」ということ"
        
           
               について
          
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