投稿がうまくできないので、
①咳
・咳は、1回することで、2kcalを消費する
といわれ、疲労や痩せの原因となります。
・湿性咳嗽は痰を伴う咳、乾性咳嗽は痰を
伴わない咳をいいます。
・咳が長く続く場合は原因をつきとめ、
対処する必要があります。
・転移性肺がんでは咳が続き、血痰を喀出
したり、喀血する場合があります。
ケア方法
・1日の寒暖差、水分摂取の不足、痰量の増加
などが咳を誘発するため、これらに留意して
加湿、加温、水分摂取をすすめ、鎮咳剤の
使用を検討します。
②痰
・痰は呼吸器系でつくられた粘液のことであり
粘液腺から分泌され、咳によって喀出され
ます。
・正常でも1日100ml分泌されますが、
通常は飲み込んでいます。
・咽頭や気管部粘膜に炎症がある場合や
気管支拡張症の場合、痰の量が増えます。
・痰の色では、黄色は痰の中に細菌が多く、
黄色から緑色の膿性痰は細菌性・化膿性病変
のときにみられます。
茶色では、古い血液・食物・たばこの混入が
考えられます。
肺水腫では、ピンク色で泡沫様を呈します。
ケア方法
・痰の多い場合は、体位ドレナージ、
スクイージング(図参照)などの、用手的排痰
手技による気道浄化により喀痰喀出を促し
ます。
体位ドレナージ
・さらに水分補給、うがい、加湿、ネブライ
ザー吸入、去痰薬内服などを検討します。
・痰の吸引はこれらの対応を行っても排痰が
困難な場合に行います。
③喘鳴(ぜいめい)
・腫瘍、喘息、COPD、気管内異物などにより
気道内部が狭窄すると喘鳴が聞かれることが
あります。
・死前喘鳴は、死が迫っており嚥下ができない
患者さんにおいて呼吸に伴って不快な音を
生じます。
全身の衰弱が著明なために、貯留した唾液や
痰が喀出できないために生じます。
ケア方法
・喘鳴のケアとして、気管支喘息などでは、
気管支拡張薬、去痰薬、ステロイド、漢方薬
の処方が行われます。
・気管を広げ、痰の粘稠度の低下を図り、
炎症を抑えることで喘鳴を改善します。
・水分摂取に制限がない場合は水分をすすめ、
排痰を促します。
④喀血
・粘膜の出血では痰に血液が混ざる血痰と
なりますが、出血源が気管支動脈で、血液
そのものを喀出することを喀血といいます。
・咳とともに鮮血色の血液を喀出し、息苦しさ
を伴います。
・気管支拡張症・活動性肺結核・肺結核後遺症
肺アスペルギルス症・肺がん・突発性喀血症
などが原因疾患となります。
ケア方法
・窒息の恐れがあるため、喀血時は気道確保を
行い、出血源の肺を下にした側臥位をとり
ます。
・止血剤の投与によっても根治は難しいため、
気管支鏡下の止血術、塞栓術などが検討され
ます。
⑤呼吸困難
・呼吸困難は、肺・気管支の障害、心臓の障害
上気道の障害、心因性、代謝性障害、中枢
神経系の障害などで起こります。
・呼吸数が1分間に30回を超えると、
不安や恐怖感を持ちます。
・呼吸困難は肺がん患者さんの70%、
全てのがんの50%で生じるといわれて
います。
ケア方法
・呼吸困難時の対応は、まず原因の除去を
検討します。
・肺がん終末期では、抗不安薬による鎮静、
モルヒネによる呼吸の過剰促迫の緩和を
行います。
・腫瘍による気管支の圧迫やがん性リンパ管症
の場合は、ステロイド投与が行われます。
・呼吸困難時の体位は、ファーラー位などの
安楽な体位とし、枕などを利用した前傾姿勢
をとると楽になります。
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者さんの
増悪時では、気管支拡張薬、ステロイドの
使用、低酸素血症があれば酸素投与が行われ
ます。
・安定した慢性呼吸不全患者さんでは、
在宅酸素療法の適応となります。