終末期ケア(770)-2 "レビー小体型認知症は薬剤で症状が悪化することがある" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。





うさぎ投稿がうまくできないので、

    2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ



⭐️今はこうする!
   高齢患者のケア
  (「疾患・症状」をみる)

1)レビー小体型認知症は
 薬剤で症状が悪化する
       ことがある

・レビー小体型認知症とは、レビー小体という
 タンパク質が脳の大脳皮質を主体に全身に
 広がる疾患です。

歩きにくさや便秘、起立性低血圧など、
 全身に不調が現れます。

・アルツハイマー型認知症と同様に進行性の
 認知機能障害があることが前提となりますが
 アルツハイマー型認知症とは違い、初期の
 ころは記憶障害があまり目立たないことが
 特徴です。






・実際に嗅覚低下・消失、うつ、レム睡眠

 行動障害、起立性低血圧が記憶障害より

 先に現れた人が多いという研究結果もあり

 ます。


※レム睡眠とは、

 急速な眼球運動(目玉がきょろきょろ動く)

 を伴い、また、骨格筋(抗重力筋)の

 筋活動の低下が特徴的です。

 レム睡眠は脳が目覚めかけているが、身体が

 眠って運動機能が制止している状態だと

 いわれています。

 つまり、一見眠っているように見えても、

 脳が覚醒している状態なのです。


・また、レビー小体型認知症の中核的症状と

 して「認知機能の変動(注意力や判断力などが

 変動する)」「レム睡眠行動障害(睡眠中に

 手足が動いたり声を出したりする)」

 「幻視(ないものが見える)」「パーキンソン

 症状(静止時に振戦や筋固縮など)」などの

 症状が出現します。









・認知機能の変動があることから、

 調子のよいときと悪いときがあります。


症状の変動を観察して、調子の悪いときは

 無理をせず休息できるようにすることが

 重要です。


・また、レビー小体型認知症の方は、

 薬物に対する過敏性があります。


・行動・心理症状に対し抗精神病薬を使用

 したら、さらに症状が悪化したということも

 少なくありません。


薬剤からの影響を受けやすいことについて

 理解し、新たな薬剤を使用する際には

 十分な観察を行いましょう。








参考資料

最新の根拠にもとずく
 今はこうする!
  高齢患者のケア
       戸島郁子編著
           照林社

 
   次回は、

     今はこうする!
      高齢者患者のケア
      疾患と症状をみる
    "治療によって改善する
          認知症もある"
                                      
    
              について
          
                                         
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