終末期ケア(750)-2 "フレイルの要因は「身体的変化のみ」ではない" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。




うさぎ投稿がうまくできないので、

    2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ



⭐️今はこうする!
   高齢患者のケア
    (「老化」を理解する)

1)フレイルの要因は、
 「身体的変化のみ」ではない

クローバーフレイルとは、
 健常から要介護へ移行する中間の段階と
 言われています。
 具体的には、加齢に伴い筋力が衰え、
 疲れやすくなり家に閉じこもりがちになる
 など、年齢を重ねたことで生じやすい衰え
 全般を指しています。


クローバーサルコペニアとは、
 筋肉量が減少して筋力低下や、身体機能低下
 をきたした状態を指します。 具体的には、
 歩くのが遅くなる、手の握力が弱くなるなど
 といった症状が現れるようになります。



・高齢者が要介護状態になる主な原因は、

 脳血管疾患や心疾患、認知症、骨粗鬆症や

 関節疾患、サルコペニア、高齢による衰弱

 (フレイル)などです。


要介護状態は、男性が9年間、女性が13年間

 続くといわれています。


健康寿命を延ばして要介護状態の期間を短く

 していくために、サルコペニアやフレイルの

 予防が重要です。




❶フレイルは

 「健常」と「要介護」の

        中間の状態


・フレイルとは、健常状態と要介護状態の

 中間を指し、「加齢に伴う予備能力の低下の

 ため、ストレスに対する回復力が低下した

 状態」です。


・要介護状態になると健常状態への回復が

 非常に難しくなりますが、フレイルは

 適切な介入によって、健常状態へ回復する

 可能性があります。






❷フレイルは身体的のほか、

 精神・心理や社会的な

        ものがある


・フレイルの要因には、身体的要因だけで

 なく、精神・心理的要因、社会的要因が

 あります。


・精神・心理的フレイルには、うつ、軽度

 認知障害があり、社会的フレイルには、

 閉じこもりや独居(孤立化や孤食化)などが

 現れます。


・厚生労働省では、65歳を過ぎて疾患もない

 のに痩せてきたら、メタボ予防からフレイル

 予防への切り替えを啓蒙しています。


フレイルは身体機能のほかに、精神・心理、

 社会的側面にも脆弱性があり、これらは

 食行動に影響しやすいため、生活全般を

 包括的に考える必要があります。


具体的に予防としては、エネルギー不足に

 注意し栄養バランスの整った食事をする

 こと、年齢や活動量に応じたタンパク質を

 摂取すること、家族や友達との共食など

 です。





参考資料

最新の根拠にもとずく
 今はこうする!
  高齢患者のケア
       戸島郁子編著
           照林社

 
   次回は、

     今はこうする!
      高齢者患者のケア
      "「老化」を理解する
     医原性サルコペニアにつながる
   「とりあえず安静・禁食」はしない"
                                      
    
              について
          
                                         
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