終末期ケア(738)-2 "いつもとちがう状態と、その対応「心停止?の考え方」" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。




うさぎ投稿がうまくできないので、

    2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️いつもと違う
    高齢者をみたら

1)いつもとちがう状態と
        その対応

①心停止?の考え方

❶救急車要請と
    心肺蘇生はセット

・心肺停止が確認されて救急車が要請された
 場合、救急隊はただちに心肺蘇生に入り
 ます。

・心肺蘇生をするか否かは、発見状況に
 よりません。
 法律により「死」を宣告できるのは医師と
 決められています。

・ですから現場で確認でき、断言できるのは
 「心肺停止」という状態であって「死」では
 ないのです。

・救急車に乗る前も乗ってからも、心肺蘇生を
 続ける理由はそこにあります。

救急車を要請した時点で「救急車と心肺蘇生
 はセット」になっているとの認識が必要
 です。

救急車を呼んで、心肺蘇生はしてほしくない
 と希望されても救急隊は困るということに
 なります。







❷病院での救急対応(心肺停止)

・病院に着くと、医療スタッフは救急隊から
 心肺蘇生をバトンタッチし、心電図を付けた
 り太めの留置針で血管を確保したり呼吸を
 確保したりして、心臓に刺激を与えたり
 酸素を送り込んだりします。

心肺が動いていなければ、肺への酸素供給路
 を確保する目的で気管内挿管が行われて
 ます。




・心停止発見までの時間が短いときは、

 心機能が回復し、自発呼吸が出てきますが

 心停止から時間が経過している場合、処置に

 まったく反応しない場合もあります。





・次に行われることは、救急処置室から病棟へ

 移れるかどうかの判断です。


心停止の原因がわからないときは、

 何が起きているかを知るために頭部から

 骨盤部までのCT写真を撮ることがよくあり

 ます。


・この状態では心臓は動きはじめたが依然と

 して自発呼吸がないこともあるため、呼吸・

 循環の見極めが大事になってきます。


・CT写真で得られる情報よりも、身体の状態が

 (自発呼吸がないなど)不安定なら、呼吸循環

 管理が優先されます。


・呼吸がなかったり、状態が安定しない場合は、

 気管内挿管された管につながれたバッグを

 手で押しながら(呼吸を確保)CTを撮ります。


クローバーCTを撮る理由

  蘇生対応に反応しないにもかかわらず 

  CTを撮る理由は、脳血管障害や腹部大動脈

  瘤破裂など写真1枚で死因がわかる場合が

  あるためです。




❸心肺蘇生には及ばないケース


呼吸が停止しているにもかかわらず、

 救急車を呼んで病院に搬送する理由は

 救命するためです。


・たとえば心筋梗塞などの場合、心停止で

 あっても、蘇生により助けることができる

 可能性があります。


心電図で心停止を認めても、早い時期なら

 蘇生によって一命がとりとめられることが

 あるのです。


・終末期対応には該当しない一時的な心肺停止

 であっても、「治療はいらない」と判断する

 のは、ご本人自身です。


・むろん、こうした話はご本人が元気なとき

 にご家族に伝えておくべき内容ですが、

 そのご本人に呼吸がなく心停止が起きている

 ようであれば、判断するのはご家族になり

 ます。


・心肺蘇生を望まない場合「終末期でなくとも

 心肺停止が確認された場合、一切の延命治療

 は望まない」とする内容が盛り込まれた文書

 を事前に交換して家族と施設とで共有して

 保存しておく必要があります。






参考資料

いつもと違う高齢者をみたら
 在宅・介護施設での判断と対応
         荒井千明氏著
          医歯薬出版株式会社
      

 
 次回は、
   高齢者ケアのキーノート
    いつもと違う高齢者をみたら
   "「いつもとちがう」状態と
             その対応"
                  終末期の定義はさまざま
  
               について
          
                                         
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