1)退院(移行期)の連携・看護
-家族の不安を取り除くために-
❶主治医の変更
・退院後、しばらくの間は通院できたとしても
いずれは通院できなくなります。
・また、最終的には居宅で看取りもしてもらわ
ないといけません。
・そのために、定期的あるいは必要なときに
訪問診療・往診をしてくれる医師を確保して
おくことは、在宅終末期ケアの前提条件の
ひとつになります。
・しかし、主治医を変えることは、
ご本人・ご家族にとって勇気のいることでも
あります。
できないのではないか
・ご本人・ご家族が主治医をすぐに変更する
ことに不安をもっているようなら、「一定
期間が過ぎたら地域の主治医に変更すれば
いい」と提案することも考えます。
❷主治医の選定
・退院時にご本人の症状が落ち着いている
とは限りません。
・また、さまざまな医療器具を装着した状態
ということも少なくありません。
・終末期を家で過ごす場合、地域の主治医
には、特に次のような条件が求められます。
可能なこと
ご本人・ご家族の意向に沿った関わりを
してくれること
・訪問看護師は、以上のような条件を満たす
主治医を日頃の地域の中で連携を基に探し
ておくこと、医師がそうした地域の需要に
応えてくれるよう働きかけていくことが
大切です。
・現時点では、在宅ホスピスケアをめざし
訪問診療を積極的に行う診療所は少なく
医師を探すことが困難な現状にあります。
・そのためには、地域の医師会などと
在宅終末期ケアのシステム作りを進めて
おくことも重要です。
❸看護師同士の連携
・病棟看護師と訪問看護師の連携も欠かせ
ません。
・入院中にどういう症状があってどう対応
してきたのか、ご本人やご家族は終末期
ということについてどう理解しているのか、
どういう説明がされているかなどの情報を
収集し、在宅での療養に活かします。
・医療器具などを装着したままの退院の場合
は、その取り扱い方法・ご家族への指導内容
必要物品や衛生材料の手入れ方法なとも
打ち合わせをする必要があります。
❹本人・家族の不安への対応
・入院中は医師や看護師に一任していれば
よかったのですが、在宅療養となると、
ご本人・ご家族がかなりのことを対応しな
ければなりません。
・症状の見方・対応の仕方、困ったときは
どこに頼ればいいのか、緊急時にはどのよう
にすればいいのかなど、不安だらけです。
・退院後も主治医や訪問看護師、その他の
スタッフが一緒に支えていくこと、緊急対応
をきちんとすることなどを伝えておき、安心
して退院できるよう配慮、支援します。




