終末期ケア(612)ー2 "患者さんにやさしい胃管の説明の仕方、使い方" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。




うさぎ投稿がうまくできないので、
    2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ



⭐️症状コントロールの考え方

イチョウ痛い、苦しい、気持ちが悪いなどの
 つらい症状を薬や薬以外の方法で和らげる
 のが緩和ケアの基本です。

イチョウ緩和ケアの薬物療法は、
 その方の「薬」への抵抗感、薬の効果と
 眠気とのバランスなど、きめ細やかな調整
 をしながら進めます。



1)患者さんにやさしい
  胃管の説明の仕方、使い方

イチョウがんによる消化管閉塞の嘔気・嘔吐に
 対する処置として、経鼻胃管があります。

イチョウ鼻から胃まで50cmくらいの間に
 管(NGチューブ)を入れて、胃の中に溜まった
 消化液を身体の外に出す方法です。

イチョウ口から吐き出すものがなくなり、ある程度
 の水分を飲むことができるようになりますが
 管を入れることで不快な感触が残ったり、
 移動が制限されるなどの欠点があります。




❶患者さんは、
      「胃管体験者」か?

・患者さんの「嘔吐」「胃管」についての
 思いを聴きます。

・患者さんの体験や認識を理解することは
 ケアの糸口になります。





❷胃管を使わずに嘔吐する
  ことを希望する人もいる

・患者さんによっては、胃管を使うよりも
 「自分で吐く」ほうが楽な人もいます。

・そんなときは、無理にこだわらず、
 嘔吐できるような環境を整備します。

しゃっくり、胸やけ、上腹部の膨満感、
 飲水後などの嘔吐の傾向をアセスメント
 します。

「そろそろ吐きそう」な頃合いに手助け
 できるようにします。

・だいたい、しゃっくりが出てきたり、
 「げぷっ」となってくると、"そろそろ"
 です。

嘔気が助長されないように不快な匂いを
 避けます。

嘔吐のある患者さんは匂いに敏感です。

体位や換気など環境整備を強化します。

・吐物は、速やかに処理します。
 ガーグルベースン、ビニール袋、タオル
 などを準備しておきましょう。

・特に、吐物の匂いが残らないように、
 見えないように隠して速やかに換気します。



❸細くてやわらかい
  チューブを見てもらう

・「胃管はずっと留置するもの」と思っている
 方がいますが、抜き差しを好む方もいます。

症状の強いときや夜間にだけ入れるなど
 工夫をします。

胃管は吐物の性状に合わせた種類を選択
 します。

・粘稠度が低ければ、できるだけ細い管を
 選択します。

使用するチューブを直接見せて、触って
 もらうのも安心につながります。








❹胃管挿入中だからこそ
    飲水・摂取ができる

「胃管を入れたら絶飲食」ではありません。

・胃管が入っているから飲水できる場合も
 よくあります。

「入っているほうが飲める」ということを
 伝えてあげるだけで救われる患者さんも
 おられます。

・ご本人やご家族によっては、
 管から「栄養のあるもの」が入っている
 ということだけで安心につながることあり
 ます。

・医学的には疑問に思うことでも、
 ご本人やご家族の気持ちを尊重します。

・現実を押し付けるのではなく、
 希望を支持しましょう。

・飲水、摂食の形態、それにより得られる
 充実感を考えます。

せっかく胃管が入ったなら、
 何か口に入れてみたいという方がいます。

・物を食べたいという方は、「噛んで出す」
 だけでも充実感を感じることがあります。


クローバー
かき氷、炭酸飲料→爽快感
スープや流動食などの温かいもの→充実感
スルメなどを噛んで出す→楽しみ









❺胃管挿入中でも
 嘔吐するのには理由がある

イチョウ胃管挿入中でも嘔吐するのは、
 あまり不思議なことではありません。

・消化管閉塞以外の原因(高カルシウム血症、
 脳転移など)が悪化していないかを確認
 します。

・胃管チューブのルートの閉塞がないかを
 確認します。
 吐物が粘稠だったり血液混じりだと詰まり
 やすくなります。

著明な肝転移により胃が圧迫されたり、
 胃全摘出後などの場合は、わずかの内容物
 でも嘔吐します。

胃がない場合、管が入っていてもスペース
 がないので、本当にちょっとした量でも
 嘔吐反射が起きてしまいます。











参考資料

エビデンスからわかる
患者と家族に届く緩和ケア
      医学書院


 次回は、
   症状コントロールの考え方
   "倦怠感を軽減する方策
      
               について
          
                                         
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