終末期ケア (352)神経疾患、難病の看護 大脳皮質基底核変性症/進行性核上性麻痺❶ | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。

こんばんは😄
今日も、読んでいただきまして
ありがとうございます😊

大切なご家族を亡くした方、
悲しみを乗り越えて、
   笑顔で過ごせますように🍀🙏

がんや難病、その他の病気と闘っている方、
身体もこころも前向きに免疫力をアップさせて
病気をやっつけることができますように🍀🙏

今日の松山のお天気は、晴れ時々曇り☁️
朝は、4度
日中は、12度
雨の確率は、20%とのことです。


26日東京の発生者数は、270名
26日(0:00時点)
全国の感染者数は、427251
                                    (+918名前日比)
退院者数は、404392名(+1325名)
亡くなったかたは、7720名(+75名)
(毎日新聞)




愛は常に
旬の果物で、
誰の手にも
届く所にあるのです。

       マザー・テレサ














うさぎみなさん、こんばんはだぉぅロップイヤー


⭐️神経疾患、難病看護
                             
1)進行性核上性麻痺(PSP)/
   大脳皮質基底核変性症(CBD)

①どのような病気なのか
チューリップ上記の2つの疾患の間には共通点が多く
 みられます。
どちらも比較的高齢者に発症する
 神経変性疾患です。

タウタンパク質の蓄積がみられ、
 類似の発症機序を有する可能性があります。

※タウタンパク質とは
 脳神経細胞の中に蓄積し神経細胞そのものを
 死滅させます。

無動を中心にしたパーキンソン症状を呈し、
 パーキンソン症候群に分類されます。

臨床的に一見症状がオーバーラップするよう
 にみられる例があります。






②進行性核上性麻痺(PSP)
                           の特徴は?

上下方向の眼球運動が障害されて、
 身体や頸部のジストニアとよばれる筋緊張の
 異常によりパーキンソン病とは逆に反って
 くる方もおられます。

歩行がすくむようになり、後方、前方に
 転びやすくなります。

・またろれつがまわりにくい、飲み込みにくい
 といった口周りの症状がみられます。

パーキンソン病とは違い、認知機能の低下
 多くみられます。

パーキンソン病とは逆に四肢の筋緊張が
 低下していたり、小脳の障害に伴う症状が
 目立つ方もいて、同じ病気であっても人に
 よって症状は多様です。

症状の左右差は少ないことも特徴のひとつ
 とされています。




③大脳皮質基底核変性症
      (CBD)の特徴は?

・典型的には最初に片方の腕が思うように
 使えない(失行)や運動ののろさを
 自覚することが多いようです。

・続いて同じ側の足も重くなり歩行が
 不自由になります。

やがて反対側の腕と足にも運動障害が起こり   転びやすいなどの症状が現れます。

・ときには言葉が出にくくなったり(失語症)、
  片方の空間を見落としてしまったり
( 半側空間無視 )します。

認知症が現れることも少なくありません。

腕を持ち上げたり動かすときに素早い
 ぴくつき( ミオクローヌス )や手足に持続的に
 力 が入ってしまう(ジストニア)症状
 現れる人もいます。

・これらの症状は、初期から左右どちらかに
 症状が強いがみられることが特徴ですが、
 左右差がない場合も少なくありません。

CTやMRIで大脳の萎縮にも左右差がある
 ことが特徴とされています。





④緩和ケアのタイミング
・これらの疾患ではやはり診断告知前後に
 強いストレスがかかります。

・ある程度進行してくるとむしろ発語も少なく
 なり訴えがご本人から聴けなくなること
 があります。

・無動や皮質下性認知症の影響がある場合でも
 反応があまり返ってこなくてもご本人は
 理解されていることもあるため、
 介護側も「つらさ」を
 わかろうとする努力が必要です。




 


参考資料
  神経疾患 難病看護ガイド
          (Van Medical)
  神経疾患の緩和ケア
           (南山堂)
  神経難病・膠原病看護マニュアル 
            (学研)
  これならわかる!はじめての緩和ケア
                                         (ナツメ社)

神経疾患、難病看護
 看護に必要な神経・筋疾患の知識
大脳皮質基底核変性症/進行性核上性麻痺❷
(ご本人の困惑、転倒、誤嚥予防など)
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