終末期ケア (319)神経疾患、難病の看護 医療器具関連感染対策  | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。

こんばんは😃
今日も、読んでいただきまして
ありがとうございます😊

昨年、大切なご家族を亡くした方、
今年は、笑顔で過ごせますように🍀🙏

がんや難病、その他の病気と闘っている方、
身体もこころも前向きに免疫力をアップさせて
病気をやっつけることができますように🍀🙏

今日の松山のお天気は、晴れ☀️
朝は、5度
日中は、14度
雨の確率は、10%とのことです。

24日東京の発生者数は、986名
24日17:45更新(24日0:00時点)
全国の感染者数は、358527
                                    (+4582名前日比)
退院者数は、288536名(+5014名)
亡くなったかたは、5018名(+84名)
(毎日新聞)


大切なのは、
どれだけたくさんのことを
したかではなく、
どれだけ
心を込めたかです。














うさぎみなさん、こんばんはだぉぅロップイヤー


⭐️神経疾患、難病の看護


1)感染管理

①医療器具関連感染対策
・神経・筋疾患患者さんの場合、
 疾患の進行に伴い、栄養状態・排泄・清潔
 など、全てに介助を要することになります。

・膀胱留置カテーテル・気管切開・人工呼吸器
 CVポートなどの体内に挿入する器具が必要と
 なることもあります。

・不要になった器具は速やかに抜去することが
 大前提であり、可能な限り自然に
  近い状態での療養を目指し
  ます。

・体内に挿入した器具類による感染は、
 治療の中断と感染症治療に
  より、ご本人のQOLを著しく
  低下させます。


②免疫不全状態に
    ある方への感染予防
・神経免疫疾患の治療に使用する
 ※ステロイド・免疫抑制剤は
  治療経過の中で、免疫不全
  きたします。

※ステロイドは、投与量が多くなると感染症
 リスクが増加するために、大量に投与して
 いる期間だけではなく、少ない量で維持して
 いる期間も感染症に十分注意を要します。



免疫抑制剤の副作用は? 
 骨髄抑制(白血球、貧血、血小板減少)、
 感染症、間質性肺炎、急性腎不全、肝障害、
 消化性潰瘍などを認めることがあります。



ご本人の手洗い、マスク装着などの
 一般的な感染予防を行い、感染し易い状態に
 あるために、介助者が風邪を患っているとき
 などは、できる限り治癒するまでは介助から
 外れるなどの環境をつくります。
 無理な場合は、手洗いやマスクを装着して
 できる限り接する時間を短くするなどの工夫
 を行ってください。


③耐性菌保菌者への
       接触予防策
・メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)をはじめ
 耐性菌対策としては、保菌・発症に関わらず
 他者や医療環境に伝播(でんぱん)する危険性
 があるため、標準予防策に加え、接触予防策
 を実施することが推奨されています。
 (入院されている場合は、一番最後に処置を
 行ったり、排泄物の処理を最後にしたりして
 他者に感染しないよう注意します)


・神経・筋疾患患者さんの場合は、耐性菌が
 検出されても、原因となっている医療処置を
 中止することは困難です。

・接触予防策の実施は、
 療養生活におけるQOLを
  下げることにつながるため、
 ご本人の状況を観ながら予防策を
 決定します。

・在宅での感染予防策
 感染症予防の基本は「手洗い」です。
「1処置1手洗い」が原則です。
 ひとつの処置をしたら手を洗います。
 手袋もその都度、交換するようにします。
 また、用途に応じた正しい手洗い方法を行う
 ことで、要介護者や自分自身、家族への
 感染リスクを最小限にすることが出来ます。

在宅療養の場合、処置などで出たゴミの処理
 については、訪問看護師に確認を行うように
 しましょう。


④日常の生活援助
・神経・筋疾患患者さんは、様々な要因で
 易感染状態(感染しやすい状態)にあります。

免疫力を上げること、病原体の勢いを抑える
 ことも、感染予防対策では重要です。

日常のケア(身体の清潔保持、栄養管理、
 口腔ケア、排痰ケア、褥瘡予防ケアなど)の
 ひとつひとつの管理が感染予防につながり
 ます。


⑤地域との情報共有・連携
・神経・筋疾患患者さんの生活の場において
 標準予防策を遵守(じゅんしゅ)することが
 大前提です。

・地域ケアの場面では、使用できる医療資源
 (ガウン、ゴーグルなど)にも制限があります
 が、手指衛生、個人防護具の
  使用を確実に行いましょう。

・在宅ケアは、ご本人にとっては家庭の場
 ですが、地域の医療者にとっては医療提供の
 場でもあります。

ご家族の行う介護と医療者が提供するケアの
 違いを、ご本人、ご家族、地域スタッフと
 ともにしっかりと認識して必要な感染予防
 対策を実践していく必要があります。

・病院、地域で情報共有して、相互連携を
 図りながら、地域一体となった医療関連
 感染予防対策に努めます。


2)感染症治療
イチョウ神経・筋疾患患者さんは、生涯のなかで、
 肺炎・尿路感染などを繰り返すことが多い
 ため、適正に抗菌薬を使用し、薬剤耐性に
 取り組む必要があります。




 

参考資料
  神経疾患 難病看護ガイド
          (Van Medical)
  神経難病・膠原病看護マニュアル 
            (学研)
  これならわかる!はじめての緩和ケア
                                         (ナツメ社)

神経疾患、難病看護
 神経・筋疾患の障害と看護の実際
 運動障害(随意運動と運動障害)
                                      について
             
                  一緒にお勉強しましょうニコニコ



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 ご遠慮なくいただけたらと思います。
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 私にも勉強になりありがたいです。