ホンダF1撤退
衝撃のホンダF1撤退報道。
苦難の三年を乗り越え、これからレッドブルと共にチャンピオンを獲得という大きな目標が見えてきたこの時期にまさかの撤退。
カーボンニュートラルというの理由も取って付けたような感じで理解できない。
単にコロナ等の影響で本社(八郷社長)が安易に撤退を決めたような感じが否めない。
それでは2008年の撤退時と同じ理由になり、企業イメージを損ねる(F1に詳しくない消費者に対して)ので新たな理由を考えたのか?
過去にこのブログでも書いたが、私は、ホンダのF1参戦姿勢、短期間で出たり入ったりすることは好きではない。
今回の撤退もまさにそれ。
第4期はたったの7年。
過去の参戦時期は以下のとおり。
第1期 1964 - 1968 5年
第2期 1984 - 1992 9年
第3期 2000 - 2008 9年
第4期 2015 - 2021 7年
ホンダは1度の参戦で10年以上継続したことがない。
チャンピオンシップ獲得も第2期のみ。
第2期のマクラーレン・ホンダの印象がセナと共に強烈であるものの、第3期は2006年のホンダチームの1勝のみで、2007、2008は惨憺たる結果。
第4期はご存じのとおり。
今後、F1のPUがどのようになるかはわからない。
フル電動化に伴いFEとの統合もあるかもしれない。
しかしながら、このような参戦形態では、もし再々々々参戦したとしても技術の進歩に追いつけず、第4期と同じことになるのではないか?
それ以上に、10年以上継続して参戦できないメーカーのPUを積みたいと思うチームがあるのか?
F1チームが強くなるための条件の一つとして、強いPU(エンジン)を継続して使い続けることにあると思う。
短期間でPUのメーカーを変えるチームでは、メーカー毎のPUとシャーシとのマッチングを一からやり直す必要があり、本当に強いマシンにするためのリソースを割かれ、チャンプオンシップを狙えるマシンにするための開発が遅れる可能性が高い。
10年以上参戦しないメーカー、何かあるとすぐに撤退するメーカーとは長期的なスパンで計画を立てることができない。
現在、一番困っているのはレッドブル(アルファタウリ)であろう。
2022年以降のPUをどうするのか?
現状ではメルセデスは供給しないだろうし、フェラーリは不安要素が大きい。
頭を下げてルノーに戻るのか?
それとも、F1から撤退か?
そもそも、PUメーカーがまた3メーカーとなり、PUの競争が期待できなくなった。
この複雑で難しいPUのレギュレーションを再考し、新たなPUメーカーが参戦し易い形態とすることは必須であろう。
もう、「RACING REVOLUTION」はないな。