Renault R28 Front Wing その2

ルノーR28 フロントウィングは大きいので、数回に分けてやります。
このフロントウィングは、このころのレギュレーションに合わせて中央部分がより地面に近くなるよう、
所謂、スコップ状になっています。
このスコップ状の部分にはバラストを積むための開口部が設けられています。
開口部内にあるピンク色のビニールは、おそらくカーボン成型時の真空パックの残り?

スコップ状の部分の上方に位置するプレートにノーズの先端下部が接続されます。

この図(Formula 1 Technical analysis 2008-2009より)が分かりやすいですね。
このように、R28は、ノーズからウィングを吊り下げるステーがないことが特徴です。
より多くの空気をマシン下面に送り込むことが目的のようです。

後ろ側から見るとこんな感じです。
ブリッジウィングは、中央領域とその両側領域とで異なる構造となっています。
中央領域が上方に弧を描く弓形となっており、翼端板のような垂直状のプレートで両側領域と接続されています。
これは、トルコGP以降のバージョンであり、それ以前はブリッジウィング全体で弓形となっていました。