ミハエル・シューマッハ
彼の“過去の”活躍は云わずと知れた多くの記録を塗り替える素晴らしいもの。
では、彼の“今回の”結果はどうか。お世辞にも成功とは言えないでしょう。
ならば失敗か?それは人によって見方が違うかもしれませんし、
答えはシューマッハだけが知っているのかな?
シューマッハの何が変わったのか?
今年のシンガポールの衝突に代表されるように、確かに腕が落ちたのかもしれない。
レギュレーションやマシンの違いが原因かもしれない。
それ以上に私が思うのは、気持ちが萎えていたのではないのか、ということ。
確かに、復帰後はチームに対してロズベルグよりも若いカーナンバーを要求し、
チームを掌握しようともしました。これは過去のシューマッハの再現か?
しかし、レースではロズベルグに負け続け、そして、自分にミスがあった場合はそれを認め。
あれ、認めちゃうの?時々弱気な発言も・・・。
過去のシューマッハには無かったよね。どうしちゃったの?
まあ、ミスそのものが無かったのかも知れないが。
レースでも、思い出したかのように他のマシンに幅寄せしましたが、唐突でチグハグな感じ。
うーん、勝つ意欲みたいなものが感じられない。ただ走っているだけ?
そもそも、彼は何のために復帰したのかも分からない。
一方、復帰したライコネンは?
ライコネンとシューマッハは年齢も違うし、F1から離れていたときのレース活動も違うから、
単純に比較はできませんが、ライコネンは勝利への意欲があるのが分かります。
シューマッハ復帰で分かったこと、それはシューマッハも人の子だった、ということかな。
あれだけの活躍、それに伴うシューマッハの厭らしさも見たものとしては、今回の復帰の結果はちと残念。
しかし、失敗だったとは言いたくない、シューマッハだからこそ、復帰できたし、表彰台にも登った。
シューマッハだからこそ、その走りに注目した。
シューマッハ、次からはチームマネージメント側としての道もあるようだし、
その方面でF1において活躍して欲しい。
プロストのようにならなければいいですが・・・。
