Williams FW22 サイドポッド(詳細)
前方部分には、このようにシートが貼られています。
想像でしかありませんが、保護シートでしょうか?写真では傷(黒い点)が見られます。
この位置は、色々なゴミが当たったりオイルが付着するのでしょうからそれからカウルを守るのでしょうか?
しかし、このシート、簡単にはがれる様子はありません。
排熱孔です。リアタイヤ前のフィン状の部分が一部排熱孔内部にまで入っています。
排熱孔からの空気を乱すことなく、リアタイヤに流すため?詳しいことはよく分かりません。
リアサスペンション側、つまりリアタイヤよりもより内側の後端です。
ここには、流れてきた空気を止めるようなパーツが取り付けられています。
同じリアでも、サスペンション側とタイヤ側とでは全く異なる空力処理がされていますね。
タイヤは回転部品、サスペンションは略固定されている部品、そこに至る空気の流れを全く異ならせるのは、
当たり前と言えば、当たり前なんでしょうけど。
そういえば、今のF1ではこのような処理はしませんからねえ。
2000年のウイリアムズは上方排気ですらまだですから。ブロウン・エキゾーストなんてまだまだ先の話。
今のF1はリアは完全に絞り込んで、カウルで覆ってますよね。
この10年間のF1でもっとも変化した部分は、リアの空力処理といってもいいのではないでしょうか。
裏面です。写真の右側がカウル前方です。
エンジンがマウントされるカウル後方は一面銀色に塗装されています。熱処理のためですね。
以前に紹介したBAR004のエンジンカウルエンド
は、熱処理として金のシートを貼り付けています。
金は熱伝導率が比較的低く、薄く加工しやすいため使用しているのでしょうか。
一方、金色に塗装するのは、熱の反射、そして広い領域への加工のし易さが利点でしょうか。
カウル内部の熱処理でも、色々なやり方がありますね。どちらの方が断熱効果が高いのでしょうか。
わざわざ手間のかかりそうな金を使う方法を採用している部分もあるということは、金を使用したほうが断熱効果が高いのでしょうね。
後方に見える穴は、チムニーと排熱孔の穴です。
いつもの管理用シール。実は一つ前の写真でもなんとなく分かるかと思いますが、写真の上方がマシンの下側になります。
つまり、管理用シールはマシンに対して上下逆さまに張られています。
なぜ?カウルを保管する場合は上下逆だったのでしょうか?
番号等の意味は、相変わらず分かりません。
リアタイヤへ向かうフィンの裏側は塗装されていません。
F1マシンは、普通の状態で視認しづらい部分は塗装しないようですね。