音楽編1821 SUGAR FIX THE YELLOW MONKEY #1838 | 大日本文化革命連合亜細亜共同戦線の石原マリアンヌのブログ

詩…6

メロディー…6

サウンド…5

構成…5

総合…22


 

THE YELLOW MONKEYの楽曲である『甘い経験』(以下、便宜的に原曲と記させて戴きます)を英語詞に訳して発表したのが『SUGAR FIX(以下、便宜的に本曲と記させて戴きます)です。本曲を知って最初に感じたのは曲名の凄さでした。『SUGAR』は、砂糖の意味です。『FIX』とは、明確にするという意味です。「経験」したことは明確になることもあります。そして、砂糖は「甘い」です。『甘い経験』という曲名をとてもお洒落に英語詞へと訳しているように感じました。
ところで、原曲は性的に過激な表現が見受けられる一曲でありました。「
E」という直接的な言葉が綴られていて驚いたことを今でも憶えています。一方の本曲においては、直接的な表現は控えられていながらも「E」を暗喩していると思われる歌詞がありました。以下に引用させて戴きます。
I need her candy every night(訳詞:あの娘のキャンディーが毎晩欲しいよ)
But I need your sugar tonight(訳詞:今夜は君のシュガーが必要さ)
candy(キャンディー)」や「sugar(シュガー)」といった言葉は女性の秘密の部分を示しているものと思われます。直接的な表現ではなく、比喩でありながらも伝えてしまうのは言葉のテレパシーを越えた魔法なのではないか、と思いました。
ところで、本曲においてはじめに綴られている歌詞は以下のものです。
Some like their sugar bought from the candy store(訳詞:キャンディー・ストアで買ったシュガーが好きな奴もいるけど)
I  prefer honey that doesn't come in a jar(
訳詞:僕は天然のハニーが好き)
私には「candy store(キャンディー・ストア)」というものに馴染みがありません。「シュガー」はスーパーマーケットで購入します。そして「honey(ハニー)」にも馴染みがありません。私には馴染みがないものばかりではありましたが、甘味に対する嗜好を描いている歌詞であることは窺えます。其が前述の「
E」を暗喩している歌詞へと一転するのです。この差違に吉井和哉さんの独特の美学を感じました。
曲調において少しだけ述べさせてくださいませ。
本曲の心臓部である「My baby,sweet baby,my baby,sweet baby
(訳詞:マイ・ベイビー スイートなベイビー マイ・ベイビー スイートなベイビー)という部分は、何度でも聴きたくなります。まるで、甘い「キャンディー」を舐め出したら止まらずに幾つも舐めてしまう感覚に似ています()。最新の私は、チェルシーのヨーグルトスカッチを車の運転中に舐めるのが好きです。新しい『甘い経験』です()。また、恋人さんと一日に四回絶頂に達することが出来ました()。極上の『甘い経験』でした。このように振り返ってみたら、私は『甘い経験』に囲まれているような気がしました。