(2008年12月30日 Le Figaro より)
大晦日の夜は35、000人の警官が動員
約35,000人の警官と50,000人の消防士が新年を迎えるフランスの夜に
警備へ出動すると、本日(30日)内務大臣ミシェル・アリオ=マリ氏が発表をした。
「大晦日の夜が人々にとって快適な時となるように、35,000年の警官を動員、
昨年(2008年)の新年よりも7,000人の増員をする。内、パリに配備されるのが7,000人。
同様に50,000年の消防士を動員する。」と
首相、フランソワ・フィニョン氏を囲むマティニヨンの会合で彼女が発表したのだ。
さらに「16台のヘリコプターが上空からの警備にあたる」とも付け加えた。
ここ数年、大晦日の晩に、車に火をつけるという事件が多発していることから、
今年はパリやトゥールーズ・ストラプブールやナントを始めその他の小都市においても、
昨年1年で車の炎上事件が起きた都市での警備を強化する。
ミシェル・アリオ=マリ氏によると
「これは国際問題の意味合いを含んでいる。フランスは他の近隣諸国同様、
危険の脅威にさらされているからだ。」とのコメントも残した。
一方、この対応に関しては一つの論争が生まれている。
先日マーシー市(パリ郊外)で心臓病の男性が病院搬送に6時間も待たされ、
死亡した事件を受けて、厚生大臣ロゼリーヌ・バシュロ氏は救急システムの更なる強化に対し、
同会合にて取り組む姿勢を明らかにしたばかりであった。
救急患者用に用意されている1,200のベットのうち95%程度がすぐに使える状態に整備される
とのことである。
【Leycoのコメント】
「2009年の年明けはフランスの街に出てカウントダウンを!」と計画されている
留学生や旅行者の方々も多いかもしれない。
街に出るのは構わないが、その際は皆さんにも充分にご注意をいただきたい。
フランスの大都市では大晦日のカウントダウンが終わるや否や、
酔っ払いや血気盛んな若者たちが、「暴動」に近い状態でお祭り騒ぎを始めることが多い。
アルコールの空き瓶が飛び交い、お店のショーウィンドウが破壊され、
しまいには車に火が付けられる騒ぎになることが、そう珍しいことではないのだ。
現に私自身、そんな混乱が起こるとはつゆ知らずカウントダウンを終えたパリ凱旋門の前で
そんな暴動に危うく巻き込まれそうになった経験がある。
また、今回フランスがこのような警備強化に踏み出した背景には、
先般の爆発物発見事件にも大きな関わりがあると私は見ている。
今月12月16日パリの大手デパート「プランタン」のトイレにダイナマイトが仕掛けられていた
という事件があった。幸いけが人はなかったが、アフガニスタンからのフランス軍撤退を
要求する犯行声明があったことから、イスラム過激派の犯行との見方があった。
(ことの真相はまだ明らかになっていない)
これをうけ、フランス全土でテロ警戒網が広げられたのである。
一方で昨日フランス各誌の一面で取り上げられた、救急患者の搬送問題。
これは先週土曜日の晩、心臓病のため救急車で搬送された男性が
いわいる、「受入先のたらい回し」に合い、命を落としたという事件である。
「システムが確立されているはずのフランスにとって恥ずべき事件」として
フランス国内で大きく取り上げられた。
そのため、警備のために消防士が50,000人も動員されるという対応に対し、
救急患者のケア問題と不調和音を奏でているのだ。
これらの背景から、今回の警備体制には世間の注目が集まっている。
明るいニュースではない内容で、2008年最後の記事の締めくくりとさせていただく。
日ごろよりこのブログをお読みいただいている皆様、2009年はもっと前向きで明るいニュースを
皆様にご紹介できることを望みつつ・・・
よいお年をお迎えくださいませ。
【今日の情報リンク↓】