「え!?」
「のーまるです。」 「 の ・ う ・ ま ・ る」
「ほーー のーまる ? ですか」
「はい」
「どんな字を書くのですか?」
「能力の能に、丸いの丸です」
「なるほど能丸ですか」
なるほど。と何度も頷きながら答えた。
お葬式でお焼香中にある人が、鐘を叩かせてほしいといわれたので。
「これは、お経を始める時の合図なので、お焼香の時に鳴らさないのですよ」
とお断りしたら、若干かおをまっかにしながら
「わたしのお父さんは僧侶をしていたんですよ」 と訴えるように仰るので。
反論はいくらでも出来るのだが、というかでは尚更葬式の焼香中に鐘を鳴らすべきではないのだが、
それは、それで
「では、 どうぞ鳴らして下さい」
と言ったら
「いや、いいんですよ」 と照れながらお焼香をした方がのーまるさんである。
葬儀の後、お墓に埋める車が来るのを座って待っていると、話しかけてきた。
「なるほど変わったお名前ですね~」
と感心して言ったら、まあそうかも知れませんねとこたえて、今日亡くなった「うまわたり さん」も沢山ある名前ではないけれどね。としばらくいろんな名前の話になった。
わたしも少し変わってまして「イズハラ」っていうのですよ。「いずはら しゅう」 ブラジルでは「 しゅう しゅう 」という食べ物があるので、自己紹介の時に「しゅー しゅー」と言うと受けるのですよ~ と笑いながら言った。
「ところで、 私はあなたが勤めているお寺で結婚式を挙げたのですよ」 「昨年亡くなった浦部先生に挙式をしてもらったのです」
しゅー しゅー の件は軽くスルーされてしまったが、 能丸さんのそのコメントにビックリして落ち込む暇はなかった。
「そうなのですか、 それはそれは」 と改めて能丸さんの顔を見た。 日本でもお寺の世界は狭いと感じた事が何度もあったけれど、この広いブラジルでもお寺の世界は狭い物だと感心した。
こういう関係はとっても大切だと思う。
しばらく話をして能丸さんは去っていった。 すると隣に座っておいでのご老人がススッと席をずらしてきて、私に言った。
「わたしも、珍しい名字なんですよ」
どうやら先ほどからの会話を聞いておいでになったようだ。
私は
「そうなのですか、どういうお名前ですか?」
「もとやまです」
「え?」
「もとやまです」
あまり珍しい名前のような気がしなかったのだけれども、「しゅー しゅー」の件がウケなかった事にちょっぴり傷ついていた私は人をいたわる気持ちが勝ち、つっこまずに尋ねた。
「どういう漢字なのですか?」
「元という字にのもとに、山は山の山です! 」
とおじいさんは特に山の部分が珍しかのように強調しておしゃるので、笑いそうになった。
「私は広島生まれなのですが、広島でも「元山」という姓はたしかふた家族くらいしかいないはずですよ」
と胸を張ってお話しされていた。
そういわれてみると珍しいのかもしれないと思った。
今調べてみたら、確かに良くある名前ではなかった。 疑ってごめんなさいおじいさん。
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