原爆忌 | 新・坊主日記

新・坊主日記

2007年2月22日からブラジルの、サンパウロ別院でお仕事をする事になりました。
日本とは場所も言葉も文化も違うところですが、人間が喜怒哀楽の中で生きているのは同じです。
沢山の人たちに出会って共に学び合いたい!
坊主日記、2014年からはマリリア編に突入!

ブラジルでは12時間遅れて6日の8時15分がやってくる。



「今年は、レジストロ市で初めて原爆忌の灯籠流しがあった」


とブンバのtamikoさんから聞いた。

先晩、お寺の同僚と一緒に広島平和記念公園の模様をテレベで見た事を思い出しながら

「来年は参加してみたいですねー」 と答えた。

私のいるサンパウロのお寺では毎月6日に定例の法話会があるので、その時に少し原爆のお話をする。

8月6日が原爆が落ちた日と言うだけでもいい、と思って話をする。

幼い頃は原爆症の人を街で見かける事もよくあった。
近くの山には防空壕があって、そこで遊んでひどい目にあった。
学校では原爆の恐ろしさを先生たちが真剣に語ってくれた。
親しかった、もう無くなってしまった、おばあちゃんやおじいちゃんは原爆でひどいめにあったけど。
直接その話は聞いた事は無かった。

「戦争はいけない事だ」と私自身の心に刻み付けられたのは広島に生まれて、そしてここでいろんな人に出会ったからだと思う。
一つ一つの出会いは多くは語らないけれど、大声を出さず、正論ではなく、無言で教えてくれた。

「戦争は理屈なしで、してはいけない」と、すこしづつ教えてくれた。

いま、日本では戦争を相手が仕掛けてきたらどうする、という所から議論されている事自体が恐ろしい。
今の日本は戦争をしたくてたまらないように見える。


広島で被爆した後にブラジルに渡った方たちも沢山いるという事をブラジルに来て初めて知った。

「広島とかけてブラジルと説く…そのココロは!!HIROSHIMA BRASILなんでもBLOG」
http://blogs.dion.ne.jp/brasil_hiroshima/archives/cat_198855-1.html

「 在ブラジル被爆者裁判」
http://www.no-more-hiroshima.com/zaigai/morita.htm

「在米日系二世の証言集」
http://www.geocities.jp/shougen60/kaigai/index-2.html


「きっこの日記ー原爆の日ー」
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20060806



原爆投下は人間の正義の行き着くところの愚かさの最たるものだと思う。




ー 蝉の声はたとやみたり原爆忌 ー       桐雨        
                                        暉晙康隆(てるおか やすたか)




おじさんの句である。

夏休みに広島においでになった時、大学生だった私は今以上にボーーーーーとしていたが、
おじさんが

「しゅう君、あすは原爆記念公園に行くから案内してくれ」
と語りかけた。
私は、ぼーーーーーーーっと、「はい」と
こたえたけれど、深夜まで深酒して翌日は昼過ぎまで寝ていた。


その出来事の前後。おじさんが私にいった言葉を今でも、先の夏の後悔と共に思い出す。


「しゅう君、浄土とはなんだね。それをハッキリさせて私に教えてくれよ」
と優しくて魅力的な笑顔で話しかけてくれたのを覚えている。

その時も私は、何か言わなきゃと思いつつも ボーーーーーーっと 「はあ」
と言っただけだった。



ここブラジルでは12時間遅れて原爆忌が訪れる。

実際は、ほんとうは違うのだけれどもなんとも後ろめたい思いになる原爆忌でした。




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