エキストラ・ワンマイルを行く | 指先に咲いた花

指先に咲いた花

目に見えない生命の言葉を込めるように、
いのちに向き合い、花の声を聞いて、作品を通して伝える。そんな作品を作りたいと思っています。
お気楽にお付き合いください。

「あなたは自分の仕事で『エキストラ・ワンマイル』を行ったか?」



エキストラ・ワンマイルというのは、外資系の企業などで使われる用語とのこと。

意味は、

「普通の人がやるであろう努力の一歩先を行く努力をしたかどうか」
「自分の限界を超える圧倒的努力をしているか」

という姿勢を問う言葉だそうです。

ここが一流として輝く人と集団に埋没する人の境界線のような気がします。


人と同じ事をしていては抜きん出ない。プラスの努力の積み重ねが他人との差になるんですね。


若い頃、假屋崎氏についていた頃。
ホテルニューオークラでの装飾でした。
並べた花器に花をいけていくのですが、作品の構成上、わりと平面的だったのですが、ところどころ、え?と思うほど手前に飛び出している花や枝がありました。
でも全体を見るとそれは何の違和感もなく調和していて、むしろそれがあることで奥行きや立体感、躍動感が出ていました。

それまで、花はクラシックなスタイルのアレンジを学んでいたので、衝撃的だったのを覚えています。

普通の人が思う一歩先までいくこと。
花一輪、枝一本でも同じなのかもしれません。

日々の仕事でも、普通の人がすることの一歩先とは言わなくても、半歩先くらいは努力していきたいと改めて思いました。



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