暑さ寒さも彼岸まで…という言葉のとおり、すっかり秋らしくなってまいりました。
私にとっては食欲の秋…。 デンジャラスな季節です
ところで、私の自宅は、福岡市内のわりと郊外のほうで、わざわざ出かけなくても、近所に結構いい感じの自然があるのです (田舎…とも言います)
中でも、老舗のもつ鍋「万十屋」さんのお向かいにあるのが、最近注目の超人気ベーカリーカフェ「BULUE JAM」さんです
らしいです…というのも、私は、仕事の打ち合わせや、お約束までの時間調整でしか「カフェ」を利用することがなく、基本的にビールやワインのないお店にわざわざ出向くことは、まずございませんのです。
パンといえばワイン。 これはまさに「聖餐」でございますし、
ん
薪を背負い、開いた本を手にしたお姿。 これはどう見ても、間違いなく、ニノでござんしょう。
驚きだ。 河沿いの、風光明媚なロケーションを背景に建つ、お洒落なカフェのゲート脇に、まさかのニノキン・・・。
強烈なミスマッチ感
と・・・そこでふと、幼いころに読んだ、彼の伝記を思い出しました。
二宮金次郎さんというと、あまりに貧しい農家に生まれて、貧しくてもひたすら勉強をした人だと言われていますが、実際には彼の生まれた家は、もとは大きな農家だったらしいです。
ただ当時、金次郎さんの生家のあった小田原の酒匂川は、たびたび決壊しており、ある時の大洪水で、周辺の田畑はみな流失してしまったんですね。
そのころ、とても重い病気で床に伏していた金次郎さんの父上は、村をあげての堤防工事に参加することができませんでした。
その父上の代わりに、金次郎さんが頑張りましたが、いかんせん子供なので大人のようには作業ができません。
そこで彼は、寝る間を惜しんで「わらじ」を作り、堤防工事に励む大人たちに配って回ったのだそうです。 ご立派です。
ここまで思い出したところで、大人になった私は、はたと気づきました。
やはり偉人は凡人とは違うのだ。
「だってしょうがないじゃない、父さんが病気なんだし、ボクはまだ子供だもん」
おそらく、私を含め、凡人ならそう思うのです。
しかし、金次郎さんは違いました。
足りない労働は別の労働で補う。
それを、すでに幼いころから自ら進んで考えて、実践できた人なのです。
田畑を失くした後の過労と心労がたたり、ほどなく金次郎さんのご両親はお亡くなりになってしまいます。
その後預けられた先の叔父様の家で、彼は一生懸命働き、ひたすら勉学に励んだのでした。 (その頃のお姿が、あの像になったのですね)
やがて彼は、荒れた土地を見事に復興させ、冷害を予測して飢饉から多くの村人を救い、「報徳仕法」と呼ばれる農村復興政策を指導するなどの、素晴らしい偉業を成し遂げた立派な人物となるわけです。
道徳を忘れた経済は、 罪悪である
経済を忘れた道徳は、 寝言である
これは、二宮金次郎さんの名言の中でも、特に私の好きな言葉です。
正しい心をもってお金を得なさい
儲けもないのにきれいごとだけ語っても戯言ですよ
そういうことです。 胸に響きます。
このスタイルでお仕事をはじめて、お陰様で10周年を迎えることのできた私ですが、今の私にとって、肺腑にしみ入る言葉です。
二宮金次郎さんの像を偶然お見かけしたことで、仕事に向き合う姿勢を再認識させていただけた気がしたのでした。
このトシにして、はじめてあの像の意義を体感した私。
我が家の庭にも置かせてもらうか (金持ちかっ)
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