【揺花草子。】[#4452] それでいいのか。 | Meister's Brief

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【揺花草子。】[#4452] それでいいのか。

Bさん「映画やドラマではマンガやアニメを原作としたものが
    相応に多いですよね。」
Aさん「ん、おぉ。」
Cさん「基本的に私たちはアニメやマンガの実写化には
    余程でない限り拒否反応を示すタイプの割と狭量なファン層と
    自覚しているわ。」
Aさん「まあ・・・そう言う層は一定数居るでしょう。」
Bさん「それでもあの話題作が満を持して実写映画化!みたいな展開が
    枚挙に暇がないと言う事は、
    それはきっと世に求められていると言う事だろうし、
    ぼくらのようなスタンスは割と少数派なのかも知れないとも思う。」
Aさん「うーん。それも作品に依るってところだとは思うけどねえ。」
Cさん「私たち的にはご存知『岸辺露伴は動かない』は
    実写化の中でも図抜けた成功例だと考えているけれども、
    少し前に公開された『ゴールデンカムイ』の実写映画も
    かなり評判が高いみたいね。」
Aさん「んん、そうみたいですね。」
Bさん「例えば現代を舞台にしたもの、日常を舞台にしたものとかは
    まだやりようがあると思うの。
    けどファンタジーものとか能力系バトルアクションとか
    そう言うやつの実写化って、正直お遊戯感があるって言うかさ。」
Aさん「お遊戯感とは・・・だいぶきつい意見だね。」
Cさん「例えばすごく流行ったからって
    『葬送のフリーレン』が実写映画化!とかって
    もうその時点で腐臭すごいじゃない。
    『いやいや。無理でしょ。』って思っちゃうわよね。」
Aさん「確かに・・・流行りに乗じてる感丸出しですね。」
Bさん「もちろんしっかり原作を咀嚼したうえで
    その世界観を完璧に体現するリテラシーの高い作品作りの末に
    生まれる素晴らしいものもあるとは思うんだけど、
    『にわかファンはこれぐらいで十分楽しめます』みたいな
    浅い解釈と作り込みで作品世界を崩しているものの方が、
    敢えて言っちゃうけど、それが大多数であると考える。」
Aさん「んん・・・おぉ・・・。厳しい意見・・・。」
Cさん「実写化を巡っては昨年末にはとても痛ましい事件も起こってしまったわ。
    原作者が蔑ろにされ軽んじられる風潮が蔓延しているのだとすれば
    それはとても悲しい事よね。」
Aさん「そうですね・・・。」
Bさん「原作者がさんざん頭を捻って苦悩の中で生み出したものが
    望まざる形に改変され意図しないものとなっているのに
    看板だけは自分の作品のそれと言うのは
    原作者にとっては耐え難い苦しみに違いないよね。」
Aさん「確かに。
    タイトル以外何にも違うじゃんみたいなものもあるわけだしね。」
Bさん「そんな中で、マンガアニメの実写化と言うのは
    三方皆が納得できるような作品を作るのはとても難しい。
    そして何より、作品そのものが実写化に向かないと言う作品だって
    少なからずある。」
Aさん「ふむ・・・。」
Cさん「例えば『トムとジェリー』の実写版とかって無理目強いでしょ?」
Aさん「それは確かにそうですけど!!
    でかい猫とネズミが動き回るだけの映画になりそうですけど!!」
Bさん「『ムーミン』の実写化も困難よね。」
Aさん「架空の生き物だしね?
    そりゃ無理だろうね?」
Cさん「『ジャングル大帝レオ』とか『きかんしゃトーマス』も
    ちょっと難しいんじゃないかしら。」
Aさん「トーマスはワンチャンありそうな気がしますけどね?
    車両自体は普通の機関車ですしね?」
Bさん「でも個人的には『これの実写化は絶対無理』と思う
    あるアニメ作品があってね。」
Aさん「おぉ・・・そうなの?」

Bさん「『10ぽんアニメ』。」
Aさん「そりゃ無理だ!!!!!」

 棒がうろうろ動き回る映画。