虐待を防止する為にも | 石元太一のブログ

石元太一のブログ

______________

本当に”氷山の一角”だと思う。

 

全ての刑務所でも大なり小なり起きている

 

ことだから。

 

 

「刑務官からスプレーかけられ

全裸撮影」の相談も弁護士らが

緊急会見「氷山の一角だ」

 

 

受刑者に催涙スプレーをかけた上に

 

全裸にして動画撮影って…。

 

もはや不良にさらわれるなどの

 

被害に遭った人間と何ら変わりない。

 

もしこれが罪にならないとしたら、

 

刑務所の中には”法”というものは

 

存在しないよな…。

 

嗜虐趣味のある人間は皆刑務官に

 

なろうとするだろう。

 

記事には3点の改善の他に、

 

”代用監獄”の廃止についても

 

書かれてあったが、

 

以前このブログで書いたように、

 

冤罪にもつながることだからね。

 

即刻廃止すべきだ。

 

あと、個人的に訴えたいのが、

 

”面会”や”電話による通信”の制限の緩和。

 

監獄法の改正直後は面会相手は

 

幅広く認められていたが、徐々に徐々に多くの

 

刑務所で制限をかけられるようになった。

 

電話による通信も、「人道上の観点から

 

特に必要と認められる場合」と謳っているので

 

あれば、真っ先に外国人受刑者達は許可され

 

そうなものだが、実際は一部の受刑者にしか

 

電話による通信は認められていない。

 

こういった問題が起きないようにする為には、

 

いや、すぐに問題が”外部”に発覚するように

 

する為にも、そういった点を早急に

 

改善するのは必要だと思う。

 

累犯刑務所だと、親族から見放されてしまって

 

いる受刑者が多い。

 

でも、そんな受刑者でも友人の一人や二人は

 

いるものだ。

 

外部の人間とよくコンタクトを取っていれば、

 

それが虐待行為を受けないようにする為の

 

”防御”にもなる。

 

 

ついに発覚した名古屋刑務所での虐待事件

 

保護室 ”保護”とはいうが、実際は…

 

広島少年院 法務教官の鑑

 

 

追伸

 

「週刊文春12月29日号」(文藝春秋)の

 

能町みね子さんのコラムで、岡崎署で起きた

 

虐待死事件のことが取り上げられていた。

 

週刊文春 2022年12月29日号[雑誌]

 

 

能町みね子さんの指摘通り、

 

変な”言葉遊び”で時間の矮小化しようと

 

するのはやめてもらいたい…はぁ…。

 

 

『いたずら/お騒がせ

 

12月15日、共同通信に「便器に頭部、

 

水流した疑い愛知の勾留男性死亡、

 

いたずらか」というニュースが。

 

衝撃的な虐待行為とともに「いたずら」という

 

言葉があるので、困惑してしまうよ。

 

この事件をちゃんと解説すると、

 

岡崎署で勾留されていた統合失調症と

 

糖尿病を患う男性が、ベルト手錠などで

 

百時間以上も拘束され、トイレも使えずに

 

排泄物を放置され、便器に頭を突っ込んだ

 

状態で水を流されるなどの暴行を受け、

 

糖尿病の薬ももらえなかった結果、

 

「腎不全」で死亡しているのを発見されたと

 

いうものでした。凄絶な虐待です。

 

被害者が暴れたり食事を拒否したりしたのは

 

事実らしいけど、言うことを聞かないからと

 

よってたかって虐待していたのは間違いない。

 

で、「県警関係者によると、便器の水を

 

流したのはいたずらだった可能性がある。」

 

いたずら目的、って。

 

辞書的な意味というよりニュアンスの話に

 

なるけれど、「いたずら」というと

 

どうしても、子供の落書きとか、

 

ブーブークッションとか、悪さと言っても

 

そのくらいのイメージ。今回の行為は侮辱や

 

嗜虐の目的でしかなく、それを「いたずら」

 

という言葉に丸めてあげるなんて、一体誰への

 

思いやりなんですかね。

 

実は同日に毎日新聞デジタルでは、

 

「安倍氏後継に杉田水脈氏?(後略)」という

 

記事が出ていまして、この本文では

 

「県連内では、窮余の一策として、お騒がせの

 

『あの人』を擁立する奇策まで浮上している」

 

という記述があります。「あの人」とは、

 

もちろんタイトルにある杉田水脈です。

 

杉田といえばもちろん、過去に「彼ら彼女らは

 

子供を作らない、つまり『生産性』がない」

 

と性的少数者を差別し、ブログでは

 

「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装の

 

コスプレおばさん」と民族を差別するなど、

 

主な活動が「差別」の人。

 

そんな人格的に問題のある議員が

 

「お騒がせ」?

 

試しに、過去の報道記事から「お騒がせ」が

 

代名詞に使われたパターンを拾ってみます。

 

ーーー飲食店に文句を言ってブログが炎上した

 

「お騒がせタレント」。恋愛スキャンダルが

 

多い「お騒がせセレブ」。薬物がらみの事件が

 

多い「お騒がせ二世俳優」……まぁ、こんな

 

感じですよね、「お騒がせ」って。

 

どこかユーモラス。薬物事件はこの中では

 

深刻だけど、いずれにしても

 

「しょうがないなぁ、困ったもんだよ」

 

といったニュアンスを含む、卑下しつつ

 

断罪はせずに苦笑しながら見てあげる時の

 

言葉だと思う。

 

「お騒がせ」ってことは、杉田もこの系譜だと

 

思っているのかな。

 

「爆弾発言ばっかりしてるダメな議員だよ。

 

まったく困ったやつだ(笑)」みたいな?

 

冗談はよしてくれよ。毎日新聞のこの記事は

 

畠山崇という記者が書いていますが、

 

彼の自己紹介欄には「LGBTなど多様な性を

 

巡る問題に関心を持つ」と堂々と書いて

 

あります。おいおい。

 

誰から指示されているわけでもないのに

 

(=忖度)、最近の新聞って警察や政治家など

 

権力者の悪事に限ってほんの少し表現を丸める

 

ようなところ、ありませんかね。』

「週刊文春」(文藝春秋)より抜粋

               能町みね子