死刑制度の賛否 | 石元太一のブログ

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 「週刊プレイボーイ」(集英社)の

 

「帰ってきた!なんかヘンだよね…」という

 

コラムで、堀江貴文さんと西村博之さんが

 

今回のオウム事件の死刑執行について、

 

このような意見を述べていた。

 

 

ホリ だね。今回の件で、死刑制度の是非が

 

   あらためて議論されてるみたいだけど、

 

   やっぱり俺、死刑は反対だわ。

 

   冤罪(えんざい)が100%ないとは

 

   言い切れないからね。

 

   オウム事件は別として、死刑って

 

   雰囲気で決まる部分があるでしょ。

 

ひろ 無期懲役と死刑のラインって

 

   微妙ですもんね。それに、

 

   なかにはきちんと立証できていない

 

   ケースもある。

 

   例えば「和歌山カレー事件」の

 

   林眞須美死刑囚に死刑判決が

 

   出ましたけど、明確な物的証拠は

 

   ないようです。

 

   それに京都大学大学院の教授が

 

   鑑定結果を分析したら、

 

   犯行に使用したとされる

 

   紙コップについていたヒ素と

 

   林死刑囚の家にあったヒ素は

 

   同一とはいえないって話ですからね。

 

ホリ 本当に危険だよね。

 

   もし冤罪なのに死刑にしてしまったら、

 

   取り返しがつかないことになる。

 

ひろ もちろん、林死刑囚が犯人である

 

   可能性は十二分にあるんですけど、

 

   絶対に犯人であるって証拠がない状態で

 

   死刑だけ確定しちゃっているのは

 

   いかがなものかと。

 

 

 以前、弁護士の先生に「日本の死刑制度に

 

ついてどう思いますか?」と尋ねたことが

 

あるのだが、その先生は堀江さんと

 

全く同じことを言っていた。

 

 2014年度の内閣府の世論調査では、

 

「死刑もやむを得ない」が80.3%、

 

「死刑は廃止すべきである」と答えた人が

 

9.7%だったらしいが、

 

俺の周りでは廃止派の人の方が多い。

 

 今回の集団執行によって死刑制度について

 

深く考えた人は多いと思うので、

 

今後この数値と世論は少しずつ

 

変わっていく気はするが…。

 

 

アメリカでは州によって刑法が異なり、

 

リベラルな東部は死刑を廃止し、

 

保守的な南部は死刑制度を

 

維持しています。

 

ここまではよく知られていますが、

 

じつは西部の州の多くは

 

死刑を容認していますが、

 

ほとんど執行されていないのです。

 

その理由は、「道徳的な理由で

 

死刑を支持するひとも、

 

実際に死刑が執行されると不快感を抱く」

 

からだとされます。

 

有権者のこうした矛盾した感情を反映して、

 

「死刑判決が出ても執行しない」

 

ことになり、この現状に格段の反対も

 

ないようです。ひとびとが求めているのは

 

「道徳の象徴」としての死刑であり、

 

執行されなくてもべつにかまわないのです。

 

日本でも、「オウム事件での死刑判決は

 

やむを得ないが、(教祖以外は)

 

執行する必要はなかった」という選択肢を

 

意識調査に加えると、

 

社会の変化が見えてくるかもしれません。

 

『週刊プレイボーイ』(集英社)

 

より抜粋            橘玲

 

 

 

 

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