2024年 4月 27日(土)


子育て通信「あいさつできる子」




​セミナーで拝見したお便りをもとに、あいさつについて学級通信を書いてみました。
※現在、育休中のため復帰した時用に。

どうしてあいさつをするのだろう?
人間関係を築く上で大事と言うけど、あいさつだけで、そんなに変わるものなの?​

挨拶とは、人と出会ったときや別れるときに交わす言葉で、人間関係の基本となるもの。

生活環境に慣れてくるとついついおろそかになりがちということで、学校や職場などでの「朝のあいさつ運動」なども日常的に聞かれますよね。


思春期のころの私は、親に反抗的で、挨拶されても無視。無視。
「あいさつもできないのか!」
「ほら、おーはーよーう」
と父に言われるたび、嫌で嫌でたまらず悪態をついていました。

その時は、形式的なあいさつなんかしなくていいでしょ!とも思っていて、あいさつの意味や意義に疑問をもち続けてこの仕事に就きました。
でも今では、挨拶って、めっちゃいいものじゃん🎵と思っています。




挨拶することでその人の体調や気分もうかがうことが出来ますので、その後の会話も弾みます。

私は仕事柄、様々な思いや状況を抱えているお子さんもいらっしゃることを考えて、挨拶のトーンにも気を遣います。

そこに気付けたのは、教え子たちのおかげです。


「挨拶」って、どういう意味かご存知ですか?

元は「一挨一拶」(いちあい いっさつ)という言葉で、禅宗で師匠が弟子の悟りの深さを確かめるために、繰り返し問答をすることをいいました。よくいう” 禅問答”のことです。それが修行者同士の問答を意味するようになり、さらに今のような儀礼的な言葉を表すようになりました。





挨拶にあらわれる個性や気遣いを褒めて褒めて、いつも学校でいちばん挨拶ができるクラスに育てていたつもりです。
あいさつは、毎日のおはよう黒板の積み重ねだと思っています。
(朝、あいさつミッションを書き、達成したらネームシールを貼る)

どんな様子か、思い出しながら書いてみます。
まず出勤すると、私よりも早く登校していた子たちが、窓を開けて大声で
「先生ー!おはようございまーす!」
と挨拶してくれます。

次に、登校中の子どもが私を発見すると、靴箱に行く後を走って追いかけてきて、
「先生、(ハァハァ)おはよう、ございます。今日も、よろしくお願いします(ハァハァ)」
と息を切らせて挨拶してくれます。

そして職員室の席に着くと、
入り口のガラス戸から、覗いている頭がひょこひょこ見えて、
おや?
と思っていると、
ガラガラとドアを開けて
「失礼します。先生、おはようございます」
と挨拶してくれる。
声が大きすぎると、電話の声が聞こえないからボリュームを考えなさいよと注意を受けたりもします。

朝、教室に行くまでにこれだけ挨拶に囲まれていたら、お互いに気分爽快。個性も見えるし、明るい気持ちも伝わってくるでしょう。

やっと教室に入ると、数人が駆け寄ってきて
「先生、おはようございます!」
丁寧にお辞儀をして出迎えてくれます。
私も負けじと満面の笑みで挨拶に力を込めて返します。

教室の席に着くまでに、ほとんどの子どもと挨拶して、1日の仕事が始まるわけです。
そして、朝の会の先生よお話で、印象に残った挨拶、とても嬉しい気持ちになった挨拶を挙げて褒めて褒めて褒めまくる。

こんな挨拶に囲まれた朝の教室って、いいなと思うのです。

あいさつを効果的に家庭教育へつなげるアプローチについて、研修でお聞きした内容を自分なりに図にまとめてみました。







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