とにかくテンポ、それに尽きます。
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のノリをそのままに、
ガイ・リッチーっぽいテンポのよさとドタバタな展開の映画。

登場人物が多いです。

オープニングで登場人物が紹介されますが、覚えれません。

見ながら、どういうつながりだったかな~と考えてしまいます。

頭の中で関係図を作りながら見ましょう。

関係があんまり分からなくても見れるだけの勢いはあります。

こういう感じの映画は、

それぞれの行動がどこでどうつながっていくのかってのが面白いところです。

この映画はそれがとてもうまいと思います。

普通に考えたら無理がある展開もあるけど、それを補う、

むしろありえないから面白いという勢いの映画です。


この映画の中で一番印象が強いのはやはりブラッド・ピットでしょう。

出てくる人物みんな個性的というか、変な人ばっかですが

ブラッド・ピットはかなり変な奴です。

キャンプ場でトレーラーハウスに大勢で住んでいて、ひどい訛り。

訛りがひどすぎて何喋ってるか分かりません。字幕も△※■○×%です。

また仲間がいい味出してます。

子どもも金儲けのことを考えてるし、交渉の時にはみんなでこそこそ相談。

しかも脱げば刺青だらけの素手ボクシングチャンピオン。

この映画の前にはブラッド・ピットは「ファイトクラブ」に出演してますが

こういうのにはまってたんですかね。


あとベニチオ・デル・トロ、映画の序盤に出てきて、話のきっかけをつくる人物。

ギャンブル好きというのが災いし、このドタバタ騒動を引き起こします。

でも序盤に簡単に殺されてしまうという役。

ベニチオ・デル・トロというとてもあくの強い人を簡単に使うところが良いです。

ブラッド・ピットといい、ベニチオ・デル・トロといい、

この手の映画にこんな主役級の人がでると、

存在感がありすぎて雰囲気が壊れそうな気もしますが、

この映画では2人とも実に自然に、いい感じに納まってます。


その登場人物のエピソードにあわせた場面では軽く笑えます、

太ってるけどいざという時には素早い人がほんとに素早かったり

弾丸を潜り抜けるという伝説の人がほんとになかなか死ななかったり…

CMやミュージックビデオ出身の監督だけあって、映像の面白さは抜群です。

音楽も効果的で、オープニングとかの感じはとてもいいです。


★★★★☆


犬がヒューヒュー言ってるのは笑えます。

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