「情緒不安定な方は見ないでください」
だったかな?そんな事が書いてありました。
この映画、その宣伝文句、元精神病院である廃墟を舞台としていることから
絶対に後味の悪いサスペンス映画だと確信してました。
んで、絶対恐いから見るのを少し躊躇もしたりしました…
でもその後味の悪さを期待してもいました。
で、結論から言うと、期待しすぎました。
確かに気味の悪い映画で、後味もいいものではないけど、
サスペンス映画としては至って普通。
見終わってもいまいち分からないことも残ったままです。
個人の想像によることになります、そういうのもありだとは思うけど、
ちょっと分かりづらいような気がします。
でも前半は、「この後どうなるんだろう」という思いで見ていたので、
その不気味さは結構楽しめました。
というか、「オチ」までは結構良く作られていたかもしれないです。
実際の元精神病院の建物を使用して撮っただけあって、
薄暗い建物の様子は結構不気味。
薄暗い廊下にポツンと椅子が置いてある映像が何回か映りますが、
あれはきっと何かあるんだろうって思いワクワクします。
現在の登場人物達の行動と、
精神病院に残されていた治療を録音したテープの再生が平行して進み、
これが最後にどうからんでいくのか、というのが最も期待するところでした。
そしてやけにこのテープに執着している男は何者なのか、ということ。
が、これがはっきりしないまま終わってしまい残念。
映画の不気味さよりも、インパクトがあったのは当時の治療法。
現代ではとても尋常ではないと思える治療法…
そんな治療が当然のように行われていたかと思うと、この映画の何倍も恐い。
そしてアスベストを吸い続けることのほうが何倍も恐い。
★★☆☆☆
今もこの廃墟はそのままらしいです…

