文句なしに日本アニメの金字塔。
この映画、劇場公開が1988年です、今から18年前…
パソコンだってまだあまり一般的ではない時代です。
それなのに、今見ても全く古さを感じない、そこがまず驚くべきところです。
おそらく、使われ始めたCGの技術を駆使して近未来の街が映し出されます。
オープニングからの始めの10分間は文句なしにいい。
春木屋のシーンから、金田たちがバイクで走り出すシーン。わくわくです。
ハイテクバイクの機械音と光る?ホイール、バックするバイク、
光の尾を引くテールランプ、うん、かっこいいです。
あらためて、AKIRAは少年漫画なんだなぁと感じます。
この映画、原作は大判コミック全6巻の漫画です。
そしてかなり内容が濃いです。
それを2時間の映画にまとめるのは到底不可能で、
残念ながら漫画とはかなり異なるストーリーが展開されていきます。
なんで、漫画そのままを期待すれば、期待外れとなっても仕方ありません。
そりゃもちろん漫画のほうがストーリーとして面白いから…
漫画とは異なる「AKIRA」として見ることをお勧めします。
でも、映画「AKIRA」としては完璧に近いんじゃないかと思います。
その一つに、キャラクターの声。キャラクターの動きと非常に合ってます。
それもそのはず、このアニメは声優が台詞を吹き込んだ後に
もう一度口の動きなどのアニメーションを作っているんです。
すごい手間です。
そのおかげ、キャラクターの大きな動きとすごくマッチして、いきいきしてます。
金田のや鉄雄の喋り方とか、かなり印象的で、真似したりします。
音楽もすごい特徴的。
聴いたことないような、人の声?のような音楽や機械チックな音楽など、
耳に残るような音ばかりです。
AKIRA、アメリカや海外でも超人気でした。
アメリカ人は金田のあのバイクを作っちゃったりしてました。
そういえば以前のモーターショーで金田バイクが展示されたとか…?
映像と音、それを楽しむのが一番良いです。
ネオ東京を走るバイク、大友克洋お得意の異常なまでに緻密な機械、
もうどうしようもなくグロテスクにふくれあがる鉄雄、
漫画では見ることのできないAKIRAを見ることができます。
大人になる前に見ないといけない映画です。
★★★★☆
漫画も読まなければいけません。

