イライジャ・ウッドの顔が気持ち悪い…正直な第一印象。

目がでかい、ただでさえ大きな目なのに、

度のきついメガネを掛けてさらに大きくなってる…

透き通った青い目が顔の大半を占めているんじゃないかと思うくらい。

さらにぴっちり七三分けにきっちりスーツ、インパクト大。


前半は面白い。特に登場人物、変な奴だけど意外としっかりしてるアレックス、

自分を盲目だと言い張るアレックスのおじいさん、キレるアレックスの父親。

これらの登場人物にもインパクトでは負けないイライジャ・ウッド、

コレクターとして、家族に関わる様々な物を集めている様子、

コレクションの壁はとても面白かった、そんなものまで…という感じで。

で、そのコレクションの一つから、「難しい」人探しを始めるという、

ちょっとわくわくするロードムービーが始まる感じでよかった。


で、イライジャ・ウッドとアレックスとそのおじいさんと犬とで、

ぼろぼろの空色の車に乗ってがたがたと旅をしていく様子は

ロードムービーっぽくていい。田舎の風景もきれいでいい。


で、旅の終盤、目的の人に近づき話を聴くのとともに、

アレックスのおじいさんの過去も分かってきて…という話。

前半のわくわく感の一方、後半は、戦争とか、ユダヤ人とか、

そういったちょっと重いイメージが強かったです。

ウクライナという、映画ではあまり目にしない国が舞台でもあり、

どんな国にも様々な過去があるんだなぁ…と感じるきっかけにもなりました。

前半の軽い3人とは違い、それぞれが重くなっていき、

それぞれのルーツを感じ考えているような感じ。


軽い感じのアレックスですが、結構いいんです。

この映画イライジャ・ウッドではなくアレックスの「語り」なんですよね。

アメリカ目線ではないものを作りたかったんでしょうかね…

だから祖父のルーツを探るアメリカ人の珍道中という軽い映画ではないですね。


てことで、原題は「everything is illuminated」です。

きっとこれは、最後にアレックスが語っているように、

みんなの過去や人生が輝いているといったようなことなんじゃないかと…

で、今回それを見つめ、お互いをつないでくれたものがコレクション。

ってことで、邦題はちょっと良くないんじゃないかと思いました…


ストーリーに大きな山場のようなものも無く、淡々としています。

「だから何?」と言われれば何も言えないかもしれません。

なんで、ロードムービーが好きな人にはお勧めなんじゃないかと思います。


★★★☆☆


犬が結構いいんです…

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