さわやかです。

王道的な映画です。


問題児だらけの学校に野心家で子どものことを全く考えない校長、

そこに赴任してきた音楽教師、

合唱を通して子どもたちと付き合っていくという話。


このような内容の映画は結構あると思います。

熱心な教師によって、問題児たちがまとまっていくというもの。

音楽を使ったものとしては「天使にラブソングを」なども思いつきます。

「天使にラブソングを」はハリウッド映画ならでわのパラフルさ、

文句なしのハッピーエンドを迎えるというものですが、

この映画は、フランス映画ということで、ハリウッドとは一味違います。

というのは、完全なるハッピーではないということ。

映画全体としてはハッピーで、とてもいい後味ですが、

教師はスーパーマンではなく、ただの教師、子どももただの子どもってことです。


1人の超問題児、彼を結局立ち直らせる?ことができなかったこと。

ハリウッド映画だと、ラストにはその問題児も心を開い学校へ戻ってきて

合唱に参加してめでたしめでたしという流れに期待します。

この映画でも問題児もそのうち合唱に参加するんじゃないかという

期待も持って見てましたが、結局最後までそれはありませんでした。

教師の淡い恋心も全く実らないし、

合唱による功績を評価されることもないというなんとも現実的な話です。


映画では何度も合唱するシーンがあります。

それはとてもきれいな歌声です。

とくに、奇跡の声を言われた少年の歌声はほんとにきれいです。

実際の少年少女合唱団の少年らしいです。


ラストのバスに乗っていくシーンで、とてもきれいにまとまったと思います。

あのラストシーンがとてもさわやかでよかったです。


★★★☆☆


音楽ものはいいです。

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