なれるものならなってみたい…天才。


映画の中にも出てくるけど、実在のインドの数学者ラマヌジャン、

彼はインドの貧しい家庭で育ち、数学に関心を持ちイギリスへ。

毎日のように新しい公式を思いつき、教授陣はそれを必死で証明する。

曰く、「朝起きると女神が公式を教えてくれる」

天才です。

彼を援助したイギリスの数学者も、

「私の一番の功績はラマヌジャンを発見したこと」

と言うくらい…天才以外の何者でもない。


この映画の主人公もそんな天才。

教授陣が必死に証明する問題を「朝飯前で遊びにもならない」と言い放つ。

しかしそんな才能を持ちながら、

本気で人と接すること、新しいことに挑戦することに臆病で、幸せになれない。

そんな心を閉ざした天才が精神分析医とともに成長していくという映画。


マット・デイモンははまり役。

表面はすさままじい知識で覆っているのに、

どこか何かを恐れているような表情は、マット・デイモンならでわなのでは。


親友ベン・アフレックとのやり取りがとてもいい。

「20年経ってお前がここに住んでたらぶっ殺してやる

お前は宝くじの当たり券を持っていて、それを現金化する勇気がないんだ

お前以外の人間はその券を欲しいと思ってる」

結構泣けます。

自分たちには無い才能を持っている友人がその才能を捨てることが許せない、

ずっと一緒に酒を飲んでバカな話をしていたいけれど、

それは許せないわけです、親友のことを思って。


そしてラスト。

ベン・アフレックの言っていたとおり、マット・デイモンは何も言わず旅立っていて、

いつかこうなるかと思っていて、そうなれと言っていたけど、

驚きと寂しさとちょっと嬉しさが交差した複雑な感情。

まだ何も分かってないのんきな仲間。

このラストはとてもいい。


脚本がマット・デイモンとベン・アフレックなだけあって、二人がとてもいいです。


★★★★☆


一緒にいる仲間もいいです。

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