以前テレビ番組で、素人が恋愛相談をするコーナーがありました。
スタジオで素人はすりガラスの向こう側に座り姿は見えません。
声も変えてあり、スタジオの芸能人もその声を聞いていました。
相談内容は、彼氏が関係を求めてきすぎるとかなんとか…
まあ普通の相談内容でした。
女性芸能人たちも普通に回答してました。
で、まあなんとなくまとまって相談も終わり、ってなったとき、
素人を隠していたすりガラスが外されました。
するとそこに座っていたのは、男性でした。
これは、ぼくにとって結構画期的でした。
最初からゲイのカップルと分かっていたら、
芸能人たちも相談に対して普通の回答はできなかったでしょう。
この映画、純愛なんだと思います。
もしこの主人公二人が男女だったら、往年の純愛ストーリーです。
ただ、主人公は男と男…
こんなにも男と男の愛を描いた映画はいままで無かったんじゃないでしょうか。
男女の恋愛のように、しっかりとそれぞれが描かれていることがすごいです。
そういう意味でこの映画はすごい。
「モンスター 」も女と女の純愛を描いた映画だと思いますが、
この映画はしっかりとした恋愛を描き、その主人公がただ男同士だっただけ。
この映画、かなり評価も高くて、アカデミー賞作品賞本命と言われてました、
結局作品賞は取れませんでしたが、監督賞とか脚色賞を受賞しました。
確かに、主人公の二人のキャラクターがすごくしっかりと作られていて…
特に、初めてのとき…
そういうものなのか…と、何も言わずに分かるものなのかと…思いました。
でも正直僕は、男同士の恋愛映画という領域を超えることをできませんでした。
もともと恋愛映画をあまり観ないせいか、感情移入できないせいか…
この映画の中に何か他のものを見出すことができなかった…
まだまだ人生経験が足りないんでしょうか…
★★★☆☆
PG-12です。

