監督は「PERFECT BLUE」「千年女優」の今敏。

日本アニメを背負う監督の1人です。


さて、アニメというと、最近流行のアキバ系などに代表されるように

オタクというイメージが着いて離れません…

確かに、2Dの美少女キャラクターメインのアニメなどは、

そこに何を求めているのか分からず、オタクと言わざるを得ません…


ディズニーやジブリはアニメ映画として一般に広く受け入れられています。

この今敏などを代表とするアニメ映画は

いわゆるジャパニメーションと呼ばれているもので、

オタクアニメとは一線を記すものだと思っています。

ディズニーやジブリに比べると、

内容がSF的で大衆受けしにくいため

オタクアニメと同じように見られているのではないかと思います。

ま、でもやっぱ内容マニアックですからね、

でも映画として観て内容的にも面白いものもたくさんあります。


で、映像の緻密さ、リアルさを追求してきた日本アニメ。

その点ではジブリは違いますね。

この「東京ゴッドファーザーズ」は、そんなリアルさから脱却した映画です。

目や口の大きさが極端に変わったり、瞬間的に顔が真っ赤になったり、

死んだと思った人が実は生きてて起き上がったりというベタな演出も。

でも背景はいたって緻密、これはほんとすごくきれいです。

あと通勤電車の風景とか面白いです。みんな必死で携帯かまってます。


で、すごいのは、登場人物の性格がとても豊かということ。

実写では、もちろん人間なので嫌でも個性が出るわけですが、

アニメにしてこの作りこみはすごいと思います。

よく考えれば無さそうな話ですが、あってもおかしくないような話。

テーマは家族だと思います。

観終わって、ほのぼのした気分になれます。面白いと思います。


★★★☆☆


年末に観たいです…

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