超能力者の予知能力によって、殺人事件を予知し、
実際に殺人が起こる前に犯人を逮捕してしまうというシステム。
トム・クルーズはその捜査官。
で、ある日、いつものように殺人予知の映像を見て捜査を開始すると、
なんと自分が殺人を起こす映像が…
近未来SFものということで、映像はかなりおもしろい。
広告は眼球認証により個人を識別し、その人の名前を呼びかけ宣伝をし、
車は自動的に制御されて目的地まで連れていってくれる、
情報はガラス板のようなものに記録され、3Dで映し出すこともできる。
警察は1人用のジェットみたいなので自由自在に跳びまわれる。
眼球による個人認証などは、割とリアリティがありそうですね、
でもどこにいるかばればれなんで、結構問題ありまくりですが。
基本的に、画面が青っぽくて近未来の街の冷たさのようなものを感じます。
北野ブルーです。
さて、ストーリーはというと、まあ、どんなにシステムが発達しても
そこには必ず抜け道があり、
その抜け道を通れるのはシステムに精通している上層部の人間、
そして必ず人為的要因によりほころびも露出していく…という話…かな。
予知映像の捜査方法とか、跳ぶ警察とか、ハイテクっぷりと
ありきたりっぽいストーリーが予想できて、
正直、序盤は観てられないかとも思いました…
が、そこはさすがスピルバーグ、最後まで見せる力を持ってました。
特に盛り上がりとかもないけど、特に飽きることもなく見れます。
少しこの映画の核心について。
①犯人はシステムの抜け道を使い殺人を犯し、見つかっていない、
②犯人はトム・クルーズをトリックを使ってはめようとした。
これが大きな柱ですが、この殺人予知という設定上、ん?と…
両方とも、予知映像がキーなんですが…
実際、トム・クルーズは、自分が殺人を犯す映像を見なければ
殺人を起こす行動には移らなかったはずです…
映像を見た時点では殺意もないし被害者のことも知らない…
もし、犯人がトム・クルーズをはめようとトリックを準備した瞬間に
トム・クルーズの潜在的な殺意をも予知できたというのなら、
この犯人の抜け道を通った殺人計画も簡単に予知できたのでは…?
超能力者に予知させる映像を自由にできると言われればそれまでですが、
それでは少し納得がいかないような…
★★☆☆☆
予知ってほんとにできるのかなぁ…