大叔父たちの話は本当なのか。
それは映画のようでいかにも作り話っぽい話。
一方母親が連れてきた男の話は現実的でいかにも本当っぽい話。
「真実かどうかではなく、信じるかどうか…」
なんかかなりビッグ・フィッシュ みたいな話。
でもこの大叔父たちはかなりおもしろい。
2人でライフルを構えて椅子に座り、
大金目当てにセールスマンが来ればライフルで追い返す。
お金の使い方もめちゃくちゃ。
しかもナイフを持った若者4人相手にけんかして勝ってしまうし。
母親の嘘や行動にうんざりしていたウォルター少年が
少なくとも、信じることのできる話をする大叔父たちにひかれていく。
それは、話の内容だけではなく、信じられる人かどうかということ。
大叔父たちの行動を見ていてそう思ったわけです。
若者に説教するとことかね、おもしろい。
だからいかにも真実らしい話を聞いても、
最後まで母親を信じることができなかった…
そして結局大叔父たちの元へ、という実は悲しい話…か?
でもその後を考えてみると、
きっとウォルター少年は大学を卒業するまで大叔父たちと暮らし、
いろいろなスピーチを聞いたんでしょう。
幸せそうな3人が想像できます。
ところで、この映画の原題は「SECONDHAND LIONS」
直訳すると、「中古のライオンたち」
映画に出てきた中古のライオンは一匹だったので、
この中古のライオンたちはまさしく2人の大叔父のことですね。
ライオンの最期と同じように、最期までめちゃくちゃ?だった2人。
「ライオンの隣に埋めろ」というのも、自分達も同じということですかね。
そこらへん、かっこいいですね。
ラストの出会いですっきり。
でもこのながれもちょっとビッグ・フィッシュ みたいだけど。
ハーレイ・ジョエル・オスメント少年が大きくなった…。
★★★☆☆
犬がかわいい

