シロカジキの英名は、ブラックマーリンです。直訳すると黒いかじきです。訳が分からないですよね。
実は、生きている時は体色が黒っぽいのでブラックマーリンと呼ばれるそうです。一方、死ぬと白っぽくなるのでシロカジキと呼ばれるという訳です。
欧米ではゲームフィッシュの対象ですが、日本では食べる対象という違いが反映している気がします。
石川県水産総合センター主要10港水揚げ量をみると、シロカジキとクロカジキの合計が2016年に1.2トンとそれ程多くはありません。
しかし、巨大な姿は市場で一際目立っています。珠洲市では尾叉長3.9m、体重440kgの巨大なものが2011年に定置網で漁獲されています。ビックリです。
体重75kgのシロカジキ
上顎が剣先のように伸びていています。暴れると危険なので、船上に揚げられると、直ぐに切り落とされるのが普通です。上顎が元のままの状態で写真を撮るのは大変なんです。
上顎が元のまま
切り落とされた上顎
シロカジキの特徴は、胸びれが固着して動かないことです。腹側からみると、下になった胸びれが窮屈そうですね。でも識別が簡単なのでありがたい特徴です。