メゴチをご存知でしょうか。釣りをする方は、ネズッポ科の魚を連想するかもしれませんが、標準和名のメゴチがコチ科にちゃんといるんです。
南日本の内湾~水深100mの砂泥底に生息する全長30cmほどの魚です。石川県では底びき網に入ることがありますが、市場で見かけた記憶はありません。船上で選別後、海に戻されているのでしょうか。
市場に出荷する一般的な方法は、定置網では魚40kg入りタンクですが、底びき網では魚3~5kg入り発砲スチロールです。
タンクは何度も使いますが、発泡スチロールは一度限りです。更に、発泡スチロールには、氷を引いて魚を置き、その上にパーチと呼ばれる透明シートを被せます。
底びき網では、水揚げするための経費がばかになりません。キロ単価が安いと赤字になってしまいます。それで、食べることができても値段が安い魚は海に戻されてしまうんです。残念ですね。
日本海に生息するコチ類は多く、メゴチの他にマゴチ・マツバゴチ・エンマゴチ・トカゲゴチ・ワニゴチ・イネゴチ・ハナメゴチ・セレベスゴチ・オニゴチ・アネサゴチです。
正直、自身を持って判断することができません。それで、「もしかして」のタイトルになりました。
私が判断した決め手は4点あります。
①両眼の間にある眼下骨隆起線の棘は数えられるほどの大きさ
②頬にある眼下骨系の隆起線は5棘以上
③眼の虹彩皮膜の上方は単純
④後頭部の隆起線は鋸歯状
同じ答えにたどり着けるでしょうか?
と言っても、他の魚種と比較しないとわからないですよね。ごめんなさい。
メゴチは、煮付けや空揚げにすると美味しいとの評価があります。一度食べて見たいのですが、漁師さんにお願いするしかないのでしょうか。