2024年度予算案に関して、小野寺五典予算委員長と鈴木俊一財務大臣の解任決議案と不信任決議案が提出されました。

野党側は、財務金融委員長、総務委員長、議運委員長、加藤鮎子大臣、新藤義孝大臣など、次々と解任・不信任決議案を準備しているとの情報でした。それぞれ決議案が提出されると、そこで審議がストップし、一旦本会議で採決しなければなりません。ところが、採決する手順として決議案の提出者がその理由を述べる機会が与えられます。それを趣旨弁明と言い、時間制限がないのです。
昨日の小野寺五典予算委員長解任決議案の趣旨弁明では、立憲の山井氏が3時間近い趣旨弁明を行いました。通常なら小一時間で処理するのですが、13時過ぎに開会した本会議が採決が終わるまで17時近くまで掛かりました。
本来、趣旨弁明とは、◯◯委員長を解任する理由を簡潔に述べるためのものですが、安倍派の政治資金問題の記事を一人づつ読み出したり、(さすがに、た行で額賀議長に止められた)、能登半島地震の課題を述べたりして時間の浪費を図りました。

第一ラウンドが終わった後、政治倫理審査会が再開されました。
その後、仲間達と集まっていたところ、20時頃に鈴木俊一財務大臣の不信任決議案が提出されたとの知らせが飛び込んできました。
決議案が提出されると、そこから公報の印刷に2時間掛かるため、22時から第二ラウンドの本会議が開かれました。
趣旨弁明は立憲の奥野議員が行いましたが、今度は論理が迷走し、言語不明瞭で聞いていた者も理解不能でした。事前に3時間分の原稿が用意されているとの事でしたが、演説中に立憲側から打ち切りのサインが出され、凡そ45分で白旗を揚げた格好になりました。採決では、令和の女性議員が牛歩戦術を行いましたが、一分間の時間制限で棄権扱いとなりました。
採決が終わったのが23時30分頃で、国対から本日はこれで終わり、土曜日の朝9時から予算委員会を開き、午後の本会議で採決するとのお知らせがありました。
徹夜国会は回避しましたが、土曜国会が開かれるのは久しぶりです。新予算案の成立を確実にするため、我々は審議を尽くして参ります。