デジタル社会推進本部 AIの進化と実装に関するPT「AIの発展を支える為の計算資源確保の課題について」の会議が行われ、経済産業省・AWS・日本マイクロソフト株式会社の3方から説明を受けました。

 



OpenAI社のChatGPTを機に、生成AIサービスに注目が集まっています。

そんなAIに対する姿勢として、内閣府のAI戦略会議は5月26日の時点で、「AIに関する暫定的な論点整理」の中で、

 

政府がAIの開発支援を行う際は、計算資源とデータの整備・拡充を行うことが最も重要。

計算資源の確保は、競争力に直結。開発需要に対して計算資源の供給量は圧倒的に不足

世界で計算資源の獲得競争が生じており、速やかに計算資源の整備・拡充が必要

 

としており、AIについての政府支援の中では計算資源が特に重視されています。

しかし、実際はなかなか追いついておらず、内閣および経産省では政府による開発促進策ではなく、民間の市場原理を尊重しながらプレイヤーの取り組みを支援する形に切り替えました。実際、さくらインターネット株式会社やソフトバンク株式会社に対して支援を決定しており、今年度中の稼働を予定しています。

ただ、急激な需要増加には国の研究機関による計算資源の整備も不可欠であり、産総研ABCI(AI橋渡しクラウド)をはじめ、AI開発用計算資源として国側からの整備も進めています。

 

計算資源を十分に整備し、また民間の計算資源の醸成や、計算資源をもとにしたAIの開発の支援までしっかりと網羅していかねばなりません。(インターンM)