そもそも内閣不信任案は、政権交代を前提に野党が提出するもので、毎国会の会期末に乱発すべきものだと思いません。
野党こそ、政権を担当する準備と能力、覚悟、気迫が問われるべきです。
 
<総理官邸の様子>
 
◆現時点で全選挙区での候補者擁立が出来ていない立憲では、単独政権は無理だとすると、どの政党と連立を組むのか、ある程度の政権ビジョンを国民に示して信を問う必要があります。
それもしないでエイヤッと不信任案を出されても、民主党政権や細川政権のように、政権を取った後に内部崩壊するのが目に見えており、国民の政治不信がより高まります。
 
◆実はこうした政治の混乱こそ、わが国の安全保障を脅かす周辺国にとって最適な状態であり、侵攻しやすくなるのです。
まさにロシアによるウクライナ侵略が、ウクライナがロシア系住民を虐殺しているとか、ゼレンスキー大統領が亡命したとの偽情報の拡散し、国内世論の分断から始まったのを日本人はもっと知るべきでしょう。
 
◆2027年頃までに台湾有事が勃発すると予測されている中で、米軍の最前線基地を擁する日本は、後方で補給線を担う重要な役割を担います。仮に核兵器で脅されて米軍基地の使用を断れば、日米安保体制は一瞬で瓦解するでしょう。従って、米軍基地反対という考えを持つ政権を誕生させてはならないのです。
 
◆それでは今の自公政権が百点満点かと言われれば、そうではないことを認めます。
他に政権を担う選択肢がないために消極的に自公政権を容認している方々も大勢いらっしゃることも理解しています。我々も自問自答しながら毎日活動しています。
 
◆歴史を振り返ると、偉大な指導者が抹殺され、羅針盤が喪われた後こそ、戦争に巻き込まれるリスクが高いのです。第一次世界大戦の引き金となったのは、セルビア学生がオーストリア皇太子夫妻に発した一発の銃弾でした。
世界はウクライナ戦争の次は、中国・北朝鮮・ロシアに取り巻かれた日本周辺のリスクが高まると見ています。
憲法という枠を嵌めながら、十分な装備もない自衛隊に、何でもありの敵と戦えと前線に送り出すべきか。普通の国民の感覚で考えれば理不尽なことは良く分かります。それが何故是正できないのか。その障害はどこにあるのか。私の活動をよくご覧いただいている皆様には、お分かりだと思います。
 
◎その障害を乗り越えるためには、まずは小選挙区に勝って、党内で足場を固めてから、同志とその方向に時間を掛けて自民党と霞ヶ関という巨艦の舳先を徐々に変えて行かねばならないのです。
民主主義は、数と時間とコストが掛かるのです。耳障りの良い掛け声だけでは政治は動かないのです。
 
◆与党も野党も、リーダーが考えに考え抜いて決断することですから、私はそれを粛然とした気持ちで受け止めます。生半可な気持ちでは、国政で生き抜くことは難しいと言うこともよく理解しています。弾き出されればそこで終わりの厳しい世界です。
こんな私でも応援して頂いている皆様がいることに感謝しつつ、次の戦いの準備を粛々と進めて参ります。
 
 
【お願い】石川あきまさを応援して下さる全国の皆様へ