ドイツ国駐箚特命全権大使の柳秀直氏による、最新のドイツ情勢についてのご講演をいただきました。

 

メルケル政権とショルツ政権では、日本に対する方向性が異なり、先日シュタインマイヤー大統領が訪日し首相官邸にて総理大臣と会談を行うなど、ショルツ政権は日本に対して宥和的な立場を持っていると言えます

それには、政権与党の緑の党の影響力が関係しているようです。緑の党は、民主主義を脅かすロシアのウクライナ侵攻に対して、もっと強く出るべきだという主張を強めており、ほぼすべての対ロ制裁に参加している日本の政権に対して共同意識を持っていることが、ドイツの日本宥和路線に影響していると言えるそうです。

 

現在のEUでは、脱炭素化に向けた動きが加速しており、自動車に関してはEVのみにシフトしハイブリッドカーなどは認めない方向で動き始めています。

EUの動向が日本の自動車輸出に与える影響は大きく、EUのなかで一番名目GDPの高いドイツの動きは注視する必要があります。

 

また、来週の11/23(水)22:00~からは、サッカーワールドカップ日本vsドイツの試合が行われます。

スポーツが私たちに与えてくれるワクワクや感動に、国境はありません。

 

ドイツを始め、諸外国との緻密な連携によってさまざまな世界課題への対処を模索してゆく必要があります。

その為には、私たち一人一人が他国の情勢や文化・国柄をよく学び、お互いに尊敬しながら友好関係を気づいてゆくことが求められています。

(インターンM)