皆さん、こんにちは。

茨城5区 自民党衆議院議員の石川あきまさです。

 

衆議院科学技術イノベーション特別委員会で、ノーベル賞を受賞した吉野彰フェロー(71)と意見交換するために、日比谷に本社がある旭化成を訪問しました。


◇同社は、繊維やアンモニア製造で創業し、現在では住宅、ケミカル、メディカルなど幅広く化学製品を製造しています。サランラップジップロックでもお馴染みです。吉野フェローのお話しを聞くのは2回目ですが、来月のストックホルムでの授与式の準備をしているところだそうです。

 

リチウムイオン電池の研究をスタートしたのが33歳。過去のノーベル賞受賞者が研究をスタートしたのも平均36.8歳。研究者としてある程度世間が分かって、挑戦する勇気もあるのがこの年代だそうです。

 

◇吉野フェローは「100人の研究者のうち、日の目が当たる確率は1人」だとして、だからと言って99人の研究を切ってしまってはいけないと指摘されました。


◇学術理論の論文が出せない産業界では、ノーベル賞受賞は困難だそうで、2019年に欧州特許庁発明家賞を受賞したのが今回受賞の切っ掛けになったのではないか。欧州では環境問題が大きなテーマとして受け止められており、環境問題の解決に貢献したのが評価されたのではないかと振り返りました。

 

◇日本のアカデミアについては、真理探究学の術研究と産業化を進める研究開発の中間をウロウロしているので、割り切った方がすっきりするのではないかと仰いました。政府や政治家が行革で無駄を排することに血道をあげ、少ない予算で成果ばかりを求め過ぎるので、そういう傾向になったのだと思いました。

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